レトロなんて単語は裸足で逃げ出せ、という圧倒的な古びれっぷり。
時代に取り残されたノスタルジーがそこに残っている、というのではなく、今も息づいている。
色褪せて埃をかぶった遺物ではなく、今も生活が刻まれている匂いがある。
よくもまぁ昔のままで残ってるもんだという驚きもあり、変わらない意思を強く感じもする。
いや、そうじゃないね……昔のまま残そうとか変わったりするもんか、なんてこと考えてさえいないんじゃないかなって、無為であることの強さを感じる。
店の中もすごいね。
21世紀になってハエ取り紙を見るとは思わなかった。
店主の生活空間丸見えなのも、生々しい。
品書きを見ると、最低価格は250円。
思ったほどは安くないと感じたね、意外とね。
最高価格帯は650円。
この存在が少しでも永らえて欲しいなと、ちょっとでも売り上げ貢献をと最高価格帯の肉うどんを注文した。
うどんは、まぁ正直、そんなに美味しくはないと思った。
でもいいんだ、存在しているだけでも価値がある。
↓「食べログ」での店舗情報
助六うどん (そば・うどん・麺類(その他) / 今池駅、動物園前駅、今船駅)