仕事で、吹田市へいく用事が発生した。
たぶん初めての吹田市、もっとも最寄り駅は岸辺となるが。
そうなると、とりあえずGoogle Mapsで岸辺駅近辺に良さげな店はないかなと探してみるわけです。
すると、なかなか魅力的なメニューのある飲食店があると判った。
大阪学院大すぐそば、昔ながらのって風情が嬉しい「宝来」。
テントには“大衆食堂”と添えてあるが、どっちかっつーと中華屋さんですよねって思わせる外観。
そうでありつつ、店頭のメニューサンプルはゴハンもの主軸で中華らしさは見えない。
さて注文する品は既に決めてきている。
壁に貼られたメニューでも“一番人気です!”とアピールされている「KO(ケイオー)」というものだ。
商品名に“knockout 打倒”とキャプションが添えられて、なんだかユニークな言語センスよね。
店は家族経営なのか、ほんわかした空気感。
ロケーション的に、大学生がよく利用する店でもあるだろう、それもほんわか感の要員みたいだ。
店のおばちゃんが席に座って、男子学生と“試験どうだった?”みたいな会話をしてた。
あぁ、いいね、食事を共有するだけでなく、学生を見守ってる感じがあっていいね。
しばし待って、「KO」が登場した。
うむ、期待通り、けっこうマッチョな一品だ。
トンカツが、ドン……としか見えないかもしれないが、説明するとオムライスにトンカツが乗っているのだ。
いわゆる“大阪のトルコライス”の系統なわけだ。
しかしソースはドミグラスではなく、カレーソースなのですよ(注文時にカレーソースかトンカツソースか選択可)。
ドミじゃなくカレーだと、オムライスとトンカツとカレーの3種を一気に、というテンションの上がり方をするね。
オムライスの中身は、中華鍋で強火で炒めたんだろうと想像させるケチャップライス、これが鶏肉ゴロゴロで。
こんなに肉が入ってるんならトンカツなくても平気だったかも、オムライスで十分に満足だったかもと思わせるクオリティ。
いやもう、チキンライス単体でも戦えたし勝ったに違いないよな、という戦力。
それに、玉子とカツとカレーだからねぇ、もはやオーバーキルな戦闘力なわけなのよ。
これは完璧に“男の子ってこういうのが好きなんでしょ?”だった。
俺も、心は男の子のままなので喜んだわけなんだが、残念ながら肉体は衰え盛り。
ボリュームもあって、きちんと食べ終えるにはそこそこ奮闘せねばならなかった。
しかし、最終的には無事に満足感と喜びと、達成感を得た。
食後にアイスコーヒーかオレンジジュースのサービスまで付くんだと、あらあらまぁまぁ。
健全な食堂だから禁煙で、コーヒーとタバコを喫するとはいかなかったが、そろでも奮戦のあとの冷たいコーヒーは嬉しかった。
がっつりメシが好きな人は、ぜひ味わってみて欲しいな、これが760円ってのはお値打ちだと思うよ。
見た目に反して、やけに味が濃いってこともないんだよ。