美味しそうなラーメンの画像をTwitter(なにがXだよこの野郎)で見た。
フォローしてる人がアップしたものだったが、かなり惹かれて詳細キボンヌした。
それは南森町の「らーめん颯人」という店のもので、開店待ちで行列ができる人気店とのことだった。
そして、ラーメンは1,000円オーバーとのことだった。
火曜の午前中に挑んだ。
まぁ“挑んだ”ってのは大袈裟かもだが、行列必至だし売り切れ次第終了と聞いてて、挑むぐらいの気構えで。
店に着いたのが10時半頃で、俺は6人目だった。
これぐらいなら耐えられる、もし20人ぐらい行列できてたら諦めて帰ろうかと思ってたんだよね(行列嫌い)。
待ってる間にメニューが回覧されるので値段を確認、うん1,000円オーバー。
品数は潔く少ないが、何故かサッポロ黒ラベルとサッポロクラシックまであるぞ。
それほど待たずに入店できて、席についてビールを注文した。
なかなかお目にかかる機会のないサッポロクラシック、5年ほど前に札幌で飲んだっきりだ。
それはセイコーマートで買った缶なので、瓶で飲むのは初めてだな。
他に大阪でサッポロクラシック瓶を置いてる店は、俺が知ってる範囲では天王寺の「マルミヤ食堂」ぐらいか。
(GoogleMapsで検索かけたら俺の知らない範囲で他にも何店舗かあったが)
ところで、ラーメン食う前にビール飲むってのも、どうかなぁとは思ったのよ。
アルコール摂取しちゃったらラーメンを雑に味わうことになっちゃんじゃないかな、って。
でもせっかくサッポロクラシック瓶があるしなぁ、この機会に飲みたいじゃんか、と注文したわけだが。
結果的に、注文して良かった。
ラーメンは丁寧に作られ、そのため提供に15分弱ほどの時間を要した。
その間、ビールを楽しみながら、店主の真摯な仕事っぷりを眺めることができたからだ。
ビールがなければスマートフォンをいじって無為に過ごしただろう。
というわけで、飲める人はビールを注文することをおすすめしておきたい。
しおラーメン、1,100円也。
シンプルで美しい見た目、澄んだスープは金色と表現してもいいのだろうが、うまそうな琥珀色。
実際、スープからはしっかりとした旨みを感じたし、柑橘のピールが爽やかなアクセントとして効いていた。
品のない言い方かもしれないが、このスープをアテにして日本酒いけるなって。
あるいは、このスープを冷飯にぶっかけてネギと海苔でも散らせばご馳走になるな、と。
細い麺が端正で、スルスルっとした食感。
チャーシューはスパルタンな見た目だが、やわらかい噛み応え、溢れる旨み。
福岡で長く暮らした俺は“ラーメンなんちゅうもんな500円以下でなからな”という主義主張が脳内で支配的だ。
しかし、分けて考えなければならないんだと、この「らーめん颯人」のラーメンを食うと、思う。
これは1,100円の価ががある“料理”であり、博多ラーメンとは違う種類のものだ、と。
考えてみれば、イタリアンな洒落た店でスパゲッティが1,000円しても、あまり違和感を覚えていなかった。
それと同じように1,000円オーバーのラーメンも、なにも不思議な存在ではないんだよな。
いやそれでも博多ラーメンをこよなく好むが、それとは違う新たな扉が、俺に開けたという気持ちだ。
この店に立ち寄ったのは2023年12月26日
↓「食べログ」での店舗情報
らーめん颯人 (ラーメン / 南森町駅、大阪天満宮駅、なにわ橋駅)