通りすがりに看板を見かけ屋号に惹かれて熊本市下通「Rain.Dog」

ああ、この通りって城見町通りって名称があるのか。
という「南酒店」や「ねぎぼうず」がある通りだと言えば熊本市民にはわかる通り。
下通りからだと、改装中のダイエーの角から熊本城方向へ入る路地だね。

そこを歩いていると、路上看板に目がとまったんだよ。
看板には「Rain.Dog」という屋号が記されていたから。

当然ながらトム・ウェイツのアルバムタイトルが思い浮かぶわけだよな。
「レイン・ドッグ(原題:Rain Dogs)」は彼の代表作である1985年のアルバムで、その中の楽曲は彼が出演したジム・ジャームッシュの映画「ダウン・バイ・ロー」でも使われている。
だからそれなりに知名度のあるアルバムだと思う。

そのタイトルを屋号に持ってくるんだから、そりゃ相当トム・ウェイツが好きなマスターがやってるバーなのかと思うよな。
が、看板を見るに、どうもそういう感じではないように思えた。

Rain.Dog:看板

熊本に多い、時間制飲み放題のカラオケありカジュアルバーなんだなと判る。
熊本には大衆酒場や立ち飲み屋は数少なく、こういう飲み放題バーや団体客狙いの個室居酒屋がやたらと多い。
正直、その手の店には魅力を感じないのだが、屋号が気になって立ち寄ってみた。
セブンビルって建物の6階。

Rain.Dog:外観

うん、時間制飲み放題のカラオケありカジュアルバーだった。
いやまぁ看板を見れば判ったことだ。
なかなか賑わっていて、たぶんみんな常連なんだろう若者たちが楽しく飲んでいた。
カウンターの中には明るい女性が二人いた。

Rain.Dog:店内

が、俺は何故か隣の席の常連男性とマンツーマントークだった。
俺もけっこうなオッサンだが、隣の常連氏は俺よりもオッサンで、話好きだった。
会話の内容が、熊本でありがちなパチンコや飲み屋のネーチャンの話題だったら苦痛だが、そうではなかったから苦痛じゃなかった。
そうしてハイボールを2杯だか3杯だか飲んだかな。
会計1,500円。

とくにトム・ウェイツの「レイン・ドッグ」とは関係ない飲み屋だなと思ったわけだが。
ま、たまにはこういう店に紛れ込むのも面白いか、と思った。