海老江の角打ちできる酒屋に行った帰り道で偶然見かけて、その佇まいに惹かれた。
後日、海老江の別の酒屋の立ち飲みに行ったあと、この機会にと立ち寄ってみた。
なかなか年季が入ってるなと感じさせる、昭和のまんまだよねという外観の「お食事処 トミ」。
暖簾に“お食事処”とあるから飲み屋ではないのか、と少し躊躇したが、でも酒ぐらいあるだろう。
灯りの入った看板に“一品料理いろいろあります”とあるから、その一品をアテに飲めるだろう。
希望的観測および拡大解釈をもって自分の背中を押しつつ、入ってみた。
だいぶこじんまりとして雑然とした店内。
そこそこ年齢のいった女性店主お一人で切り盛りする店のようだ。
あまり一見客がフラっと入ってくる店とは思えなかったが、快く迎えてくれた。
たぶん俺の3分ほど前に入ったであろう、そこそこ年齢のいった常連に違いない女性の先客がお一人。
まず、おでん……行きがかり上。
というのは、店主が先客に差し出したら“今日はいらない”と受け取りを拒否されたため。
たぶん、いつもは受け取るから店主もルーティンで出したんだろうなぁ。
そういう流れを横目に見て、じゃあその皿は俺がということでの、おでん。
おでんとくれば、日本酒だな。
既に1軒目で瓶ビールを飲んで満足していたので、日本酒スタートはやぶさかではない。
徳利と猪口で出してくれるの嬉しいね、しかも量がたっぷりで1.5合の徳利かな。
そして、嬉しい喫煙可。
料理や酒を提供し終えると、店主は客席まで出てきて座ってテレビを見始めた。
客に背を向けてテレビを、という大胆さ、自由だなぁ。
そういうスタンスは俺は嫌ではないというか、むしろ好きだ。
たまに番組の内容に関して“○○やなぁ”とか振り向いて会話を振ってきたり、ほんとフリーダムな営業姿勢だ。
なんかね、ほっこりしたよ。
まあた行きたいかも。
この店に立ち寄ったのは2024年12月06日
↓「食べログ」での店舗情報
トミ (食堂 / 海老江駅、野田阪神駅、野田駅(阪神))