大牟田で角打ちできる酒屋はないかと何度かウロウロしてみて。
いつも大牟田駅を出てから新栄町方面や大正町のほうばかり行ってたので、別のルートを歩いてみようと大正通りを南の方へ。
するとハローワークの近くに小さな店がありました。
「中島誠商店」であるというのは、後でネットで確認したこと。
その場では看板が見当たらず屋号はわからず、酒屋であることも最初はわからなかった。
しかしメインの入り口とは別に小さなドアもあり、そちらにキリン一番搾りのシールが(すごく色褪せていたが)貼ってあって、なんか角打ちできそうだなぁと思って立ち寄ってみたわけです。
角打ちできなくても、夕方の西日がキツいなか歩いてて暑いし喉は渇いてるし清涼飲料水でも買おうと思って。
店に入ると推定小学生児童が何人か、駄菓子だったかアイスだったかを買い物しつつ、店のオバチャンとオジチャンと会話していた。
なるほど、ここは昔ながらの学校の傍の駄菓子屋的な店なのか。
近くに大牟田市立大正小学校があるんだと、後から確認した。
児童たちが店の人と触れ合ってる間、そう広くはない店の中を見てまわった。
酒が売ってるが、ほかに生活に必須の食料品である味噌とか醤油とか砂糖とか塩とかも売っていて、菓子や日配や日用品も売っている。
なるほど、ここは昔ながらの雑貨屋なんだな。
食料品、酒、タバコ、日用品など、日々の生活に必要なものをなんでも売ってる商店を雑貨屋っていったんだよ。
今は雑貨屋っていうと、オサレな小物を売ってるオサレな店ってことになってるけどね。
やがて児童たちはお家に帰ったようなので、冷蔵ショーケースから発泡酒をひとつ。
会計する際に、ここで飲んでっていいですかと訊くと、どうぞとのこと。
ビールが飲みたかったが好きな銘柄のものがなかったので発泡酒にしておいた。
児童の前で酒を飲むのは情操教育的にどうかなと思ったので、帰るのを待ったわけです。
店の人とちょっと世間話をしつつグビグビと飲み干して、会計140円、ささっと撤収。
角打ちができますよと謳っている店ではないが、ちょっと場所を貸してくれたという感じ。
本来は、こういうのがもともとの角打ちのかたちかもしれないね。
場所を貸してくれたって、もしかして俺が図々しかっただけか? いや違うと信じたい。