“へー、なんて店?”
“磯貝って店”
“ふーむ。でも、お高いんでしょ?”
みたいな会話を、何人かの人と何度かしていたのです。
機会があれば行ってみようかしらんと思っていたが、でもお高いんでしょ? と躊躇して機会を逃していました。
あれから10余年……くらいは経ってるよな。
しかし、いまだに藤崎の磯貝には行ったことがないのです。
だって、お高いんでしょ?
そんでまぁ磯貝って各地に支店をズンドコ展開してるんだっけ、割とあちこちに?
そんでまぁ博多駅隣接のエキサイド(いや名称が変わったんだったよな……なんだっけ……めんどくせぇエキサイドでいいよな)の2階にも系列店ができたのよね、それが「しらすくじら」なわけよね。
オープンした頃に、情報は拾っていたのですよ。
“エキサイドに磯貝の系列が出店したってよー”
“へー、なんて店?”
“しらすくじら”
“ふーむ。でも、お高いんでしょ?”
“磯貝系にしては安いよ”
“でも、お高いんでしょ?”
いやほら博多駅には「よかたい」とか「驛亭」とか、安く飲めるところあるし。
そういうところに比べたら、磯貝シリーズの価格帯ではエントリーモデルかもしれんけど俺にとってはハイエンドなんじゃないのか。
そんなわけで、「しらすくじら」も機会があったら行くかもしれんと思いつつ2年だか経ったよね。
でもまぁ機会ってのは来るときゃ来るもんで、「しらすくじら」2回ほど利用したのです。
まー、とにかく混んでるね。
エキサイド2階フロアのほとんどの敷地面積を占めて通路もまたいで客席を用意してあるが、足らん感じだ。
客が溢れんばかりだ。
俺は独りだから、隅っこの席に潜り込めた。
お高かったら怖いので、まずメニューをチェックだ。
ふむ、高くはないな。
安くもないけど。
とりあえず安心したので酒を注文だ。
ハイボール320円(+Tax)にしておこう。
アルコールを摂取して落ち着いたので、アテを注文しよう。
いろいろあるから、迷う楽しみはあるね。
費用対効果と何を食いたい気分かってのを秤にかけて、それでも俺的にちょっと奮発して、540円(+Tax)の胡麻ぶり注文……500円を越えると奮発なんだよ俺にとっては。
うむ、悪くないねー。
よーしポン酒いっちゃおう。
「喜多屋 九州生冷」って冷酒、180mlで370円(+Tax)。
これは値頃感あるなー。
胡麻ぶりとポン酒で、それなりに楽しく過ごしました。
それなり、ってのは客が多過ぎて慌ただしくて、オーダーするにもタイミング図るのも苦労だし、まぁ落ち着かない。
盛況でなによりとポジティブに捉えればいんだろうけど、なんか素直になれない。
それは、俺が勝手に色眼鏡で見ちゃってるからなんだろうけどね。
“見せてもらおうか、磯貝系列の実力とやらを!(CV:池田秀一)”って気持ちがあるから、あんまりニュートラルに楽しめないんだな。
俺が、ひねくれてんだよねー。
ぶっちゃけて言えば磯貝系列が好きな人って“意識高い系”みたいな感じがしてね。
あんまりちょっとアレだな、ってのもあるってわけよ。
そういうのがあるから、無意識にネガティブに見てるってことなのよ。
嫌な奴だな、俺。
さはあれど、だがしかし。
特別にウメぇー! ってほどでもなく。
特別に安くもなく。
わざわざ行こうっては思わないなーってのが偽らざる気持ちではあるよ。
あーでも、出張とかで博多を訪れた人には、駅至近だし良いかもねー。
席が確保できればね。
↓「食べログ」での店舗情報
しらすくじら エキサイド店 (居酒屋 / 博多駅、祇園駅、東比恵駅)