お目当のバンドを中洲中央通りのステージで観たあと、あちこちに沢山ある他のステージを眺めながらウロウロしていて、リバレインを越えて“この先にもステージあるのかな?”と歩いていたら綱場町まで来てしまって。
もうさすがにステージは無かったが、懐かしい路地裏に辿り着いた。
昭和の飲み屋街の雰囲気が漂っていて、小さな店が長屋のように軒を連ねていて風情がある。
もうだいぶ昔のことだが、この近くに「うみや」っていう飲み屋があって、よく行ってたなぁ。
その路地に、見覚えのない店があるのが目に止まった。
「Rock食堂」。
ロックが好きな俺としては、これは気になる。
さっそく立ち寄ってみた。
けっこう賑わっていたが、カウンター席に空きがあったので、そちらへ。
まずはビールをと声をかけたら、すみません生ビールが出せませんとのこと。
中洲ジャズの影響で、酒屋に注文した樽が届いてないとのこと。
俺は生より瓶が好きだし構わない、出てきたのは缶ビールだったが、それも構わない。
ラガーか黒ラベルだったら嬉しかったが、まぁ一番搾りでもいいや。
お通しが出て、三種の小皿のうちひとつはカレーだった。
カレーをアテにして酒を飲む習慣はないが、まぁ面白がれるね。
ビールで喉を潤して落ち着いて、店内を眺めると雑然としてして好きな感じだ。
ライブ告知のポスターがベタベタと貼られ、楽器が飾られていて壁にはバンドマンのものであろうサインが。
なるほどロック好きが集う店のようで、看板に偽りなしだね。
そしてまた、福岡のロック、いわゆる“めんたいロック”と呼ばれるものに特化した音楽好きが集まってる空気があった。
この夜、俺以外は常連ばかりだったようで、みんな「中洲ジャズ」で山善のステージを楽しんできた様子だった。
壁には山善を題材とした映画のポスターもあったな。
これの他も、マニアックなポスターばかり貼ってあった印象。
ルースターズの前身となるバンドのボーカルだった南浩二の追悼ライブのポスターとか。
ローゼスのハイボールを飲んで、その夜は撤収した。
そしてなんだか、この店が妙に気にいって、後日また立ち寄った。
その時は先客がなく、のんびりした感じだったが平常運転はこうなんだろう。
前回はなかった生ビールを注文、お通しにポップコーンとスモークチーズ。
スタッフのミコちゃんは、俺が以前に立ち寄ったことを覚えていてくれた。
いろいろ話すうちに共通の知り合いが何人かいると判ったが、そういう予感はしてたのよね。
まったりと音楽の話なんかしながら、またもやローゼスのハイボール。
この界隈は普段の行動圏じゃないからあんまり立ち寄らないと思うが、また寄りたい。
ただ、店が開いてる曜日が少ないんだよね。
月・水・金・土と、週に4日の営業だ。
ま、週明けか週末に立ち寄るようにすればいいってことだね。
なんだか秘密のたまり場って雰囲気があって良いよ。
↓「食べログ」での店舗情報
Rock食堂 (定食・食堂 / 呉服町駅、中洲川端駅、祇園駅)