おばあさんがやってる西成区山王の角打ちできる「森脇酒店」量り売りが嬉しい

萩之茶屋って朝から飲める店がいっぱいあるし、角打ちできる酒屋もあるんじゃないかと思ったんだ。
でも2015年6月にウロウロして探してみたんだけど、見当たらなかったんだよね。
ま、俺が注意力散漫で見つけられなかったんだと思うけど。

ネットで西成区の角打ち情報を掘ってみたら、山王に何軒かあるようだとわかった。
そうした下調べをして、行ってみたのがこちら。

森脇酒店:外観

生活道路的な静かな路地にあるんだけど、ここって「かんむりや」に近かったのね。
青いテントは鮮やかだが暖簾は色褪せていて、手入れをしながら長いこと営業しているんだなって印象の酒屋。
俺が立ち寄ったのは平日の10時ちょい過ぎ、行ってみるまで営業してるか心配だったが暖簾が出てるし店先に自転車が停めてあるから、やってるよねと安堵。

森脇酒店:店内

店内はカウンターで仕切られて、こっちは立ち飲み、あっちは小売りという構造。
なので自分で冷蔵ショーケースから酒を出すってんじゃなく、店の人にお願いする仕様。
おばあさん女将が一人で店の番をしてらしゃる。

森脇酒店:酒

缶チューハイ、氷結など飲んでみる。
普段は缶チューハイを、というかチューハイというものをそんなに飲まないが、こういう酒屋に寄ると飲みたくなるんだよね駄菓子っぽくて気分じゃない?
こういう酒場、というのは地酒とか揃ってたりしない、昔から生活圏にあって飾らない庶民的な酒屋ってこと。

アテに、カウンターの上の籠に乾きものとかあった中から、炭焼風チーズちくわ。

森脇酒店:店内

先客のオッチャンと世間話などしてみた。
このオッチャン、こんな時間帯に飲んでるが(いや俺もだが)酔いちくれてはおらず身なりもキチンとしていたが“この辺じゃ朝から飲んでても文句いわれないよ、西成だからね”なんて、西成にある種のファンタジーを抱く者が期待するようなフレーズをおっしゃったので、なんか奇妙な非現実感をおぼえてしまった。
なんか、ドラマのセリフみたいだなって。

一方、店のおばあさんは寡黙である。
なんだか妙に居心地がよく、コップ酒もいただいた。
なんてことはない日本盛上撰、100ml注いでもらって170円。
こちらは量り売りのポン酒が何種類かあって、財布と肝臓の具合によって容量を選べる。
いいね、量り売りの酒があるって、正しく角打ちだねぇ。

会計締めて500円ちょっと、安いね。
生活感のある地味なロケーションで、じんわり酒が飲めて良い酒屋だなぁと思ったよ。

↓「食べログ」での店舗情報

森脇酒店立ち飲み居酒屋・バー / 今池駅動物園前駅新今宮駅前駅