大阪の地の酒が飲めて嬉しい西成区山王「ナカジマ酒店」

昔は良かった、的な論調のオッサンというのがいるが、俺もオッサンだが昔より今のほうがいいぜ。
なにしろインターネットの恩恵な。
もはやネットが使えなかった時代の不自由さになんか戻りたくないよ。

西成区の片隅にある角打ちできる酒屋の情報が拾えるインターネット様々というわけなんだよ。
まぁ所在情報と角打ちできるらしいという断片情報しか得られてなかったが、それだけあれば充分、あとは行ってみるだけってなもんだ。
そういうわけで、山王の「ナカジマ酒店」へ。

ナカジマ酒店:外観

辿り着いたが、角打ちできる様子ではいな……ああ、小売りとは別にコーナーが設けられてるのか。
別の入り口があったわ。

ナカジマ酒店:外観

テントも暖簾もサッシ戸も、陽に焼け汚れてくたびれている。
しかし暖簾はいい感じに退色してて、日本の伝統色って風合いで良いね。

外観の印象に反して、店内はキレイだ……いや雑然としているし時の流れも感じるんだが、キチンとした印象。
おばあさんやおじいさんでなく、若いオニーサンが角打ち部門を仕切っているのも意外だった。
二代目の若大将なのかな。

カウンターの上にネタケース、その上に缶詰が積まれてアテがそこそこ充実してるようだったが、それより日本酒に注力しているように感じられた。
若大将に関西の酒はあるかと訊くと、大阪府の山野酒造ってところの「片野桜 酒屋魂」ってのをすすめてくれた。

ナカジマ酒店:酒ナカジマ酒店:酒

大阪を訪れて大阪の酒が飲めるってのは嬉しいね、当たり前のようだが。
いや意外と、旅先で地の酒を飲めなかったりするのよ。
特別純米、一杯350円也。
角打ちのコップ酒という点だけ考えると300円オーバーは高いと感じる人もいるかもしれんが、価値ある一杯だった。

ナカジマ酒店:料理

アテに、ちくきゅう200円也。

売り場と独立した立ち飲みコーナーって感じで、酒屋での角打ちの風情はないのだが、良い飲み屋だな。
オニーサンがやってるから、若者も入りやすいんじゃなかろうか。
こういう店がきっかけになって、酒屋の角打ち文化が若者に継承されると楽しいな。

↓「食べログ」での店舗情報

ナカジマ酒店立ち飲み居酒屋・バー / 今池駅動物園前駅今船駅