【閉店した模様】炎天下の西九条で辿り着いて救われた「天春」大阪府大阪市此花区

<追記:2020年01月25日>
西九条を訪れたとき、あの店まだあるかなぁと確認しに行ったら店舗が解体されていた。

天春

閉店、なんだろうなぁ……閉店しました的な貼り紙とかを見てないから断定できないんだけど。
改装リニュアル……は想像しにくいなぁ、だいぶお歳のいった方がやってらしたからね、もう引退って感じかなぁ。
お疲れ様でした。

この店が閉店したであろうことを確認したのは2020年01月19日

<初回投稿:2018年08月07日>
初めて訪れた西九条は、高架下に魅力的な飲食店が軒を連ねていて昭和の残像かと思わせる素敵な光景だった。
が、日曜の午後、営業している店は限りなく皆無に近かった。

炎天下でダラダラと汗を流しながら彷徨って、味わい深い佇まいの中華料理屋さんに辿り着いた。

天春天春

良い感じに古びた「天春」という店。
ガラガラっと引き戸を開けてすぐの席に、とりあえず座った。
しばらく炎天下を歩き回っていたから、まず空調された屋内で座って落ち着きたかった。

天春天春

俺の好みの感じに古くて雑然としているなぁと店内を眺めて人心地ついたタイミングで、こっちのほうが涼しいですよと別の席を案内してくれた。
この店にベストにマッチしているな、こういう店はこういう人たちがやっていて欲しいなという理想形のような老夫婦が営業なさっている店で、オジイサンが涼しい席を案内する声をかけてくださった。

天春天春

まずはビールと、併せて餃子を注文した。
“ビールは大きいほうでええ? もう開けてもうたけど”とオジイサンがビールを出してくれて、ああ小さいビールもあったんだなと思ったが、いやぜんぜん大きい方でかまわない。
餃子が焼きあがるまでにとツマミを小皿で出してくれた。
餃子は300円と安いのだが、けっこうボリュームがあるもので、美味しかった。

天春

ひととおり注文がさばけると、オジイサンとオバアサンは並んで客席に座って店内のテレビで流れる旅行バラエティ的な安組を眺め始めた。
番組を見ながら“これすごいなぁ”とか“そんなとこまで行きよるんか”とか、仲良く会話をしていた。
そういうのを小耳にはさみながらビールを飲んでいると、外を歩いていて感じていた暑さの辛さも和らいだ。

天春

もう少し飲もうと、今度は小さいビールをと注文した。
ビール瓶を並べると親子ビールの様相で楽しい。

天春

品書きに冷やし中華があったので注文。
今季初の冷やし中華になったな。
彩り良くキレイに盛り付けられていたし、ツユは甘酸っぱくて美味しかった。

とても良い店だなと思った。

↓「食べログ」での店舗情報

天春中華料理 / 西九条駅千鳥橋駅野田駅(JR)