週に一度、JR大阪環状線桃谷駅最寄りで仕事をしているが桃谷が楽しくない。
それは、仕事を終えてただちに酒を飲むための環境がプアだからだ。
いや、でも待てよ、駅周辺にいくつか喫茶店はある、喫茶店のモーニングは楽しめるかもよ、と。
そうして「樹恵理」って喫茶店に行ってみて、さて次は。
桃谷駅の南側出入り口に直結している商店街のなかに喫茶店が何軒かある。
こちらは「ティー&グリル いぷせん」。
自動ドアには“ibsen”と記されているが、屋号としては「ティー&グリル いぷせん」でいいようだ。
グリルというだけあり、洋食メニューも充実しているっぽい。
でも今は朝、求めるのはモーニングだが、やってるね何種類かあるねモーニング。
いちばん簡素な、ドリンクにトースト+ゆで卵(またはサラダ)が付くモーニングAが360円(税込)、安いね。
その内容だと380円ってのが大阪のモーニング相場だと捉えているから、それより20円安い。
サンドイッチとサラダが付くモーニングC460円を選んだ。
モーニングAより100円高いけど、それに見合う満足感を得られた。
サンドイッチ、具材がみっちり、ふわふわ。
卓上にドレッシングが用意されていて、サラダにたっぷり使えたのも嬉しかった。
外から見て小ぢんまりした店かなという印象をもったが、割と奥まであって広く席数も多い。
奥の一段高い厨房に近いスペース、天井にモザイク模様のステンドグラスっぽい意匠が素敵だった。
そういう素敵ポイント意外は、シンプルに整っているのも素敵。
なかなか上品な空間だね、BGMのジャズ寄りイージーリスニングが心地良いね、と思ったが。
音楽は、バb……高齢のお嬢さんがたの賑やかなお喋りに掻き消されがちだった。
この店は、かしまし娘たちの集う場所のようだった。
イプセンといえば「人形の家」だが、お達者サロンの様相だった。
しかし、高齢のお嬢さんがたの集いによって店の経営が下支えされているとも考えられる。
だとしたら、ふらっと立ち寄っただけの一見客である俺が不平を訴えるべきではないのよね。
お嬢さんがた、お元気で。