週に一度、JR大阪環状線桃谷駅最寄りで仕事をしている。
前年度は週に二回だったが、減らした。
それは俺にとって“桃谷おもんないなぁー”だからだ。
それは、昼からやってる酒場がないし、なんなら夜からやってる酒場も期待できない様子だったからだ。
それで、仕事を終えると鶴橋か、逆方向で(寺田町は飛ばして)天王寺へ移動して酒を飲むことに。
そんなこんなで、桃谷で酒を飲むということへの期待値は底をついている。
いや、でも待てよ、駅周辺にいくつか喫茶店はあるよね。もしかして喫茶店は良い感じかもよ、と。
そんなわけで桃谷の喫茶店を巡ってみようと思ったのです。
駅の北口を出るとすぐそこの「樹恵理」に、朝から寄ってみた。
屋号は”JEWELRY”という単語に日本語を当てはめたわけよね、イエス、昭和のセンス。
店の佇まいも、昭和の駅前喫茶店って感じだ。
モーニングを提供してくれてる店だった。
ハムタマゴサンドのCセットは、600円だった。
モーニングが……600円か……。
うん、注文後に手作りしてくれたっていう温もりのあるサンドウィッチだったよ。
うん、でも、モーニングが600円か。
桃谷で、喫茶店のモーニングが600円か、っていう、どうにもぬぐいようのない感情を抱いてしまった。
出前館のオーダーが2つほど入っていたようだ。
ウィズコロナということだろうか。
コロナ以前は、近隣住民が朝メシを摂りに集ってたのかなと想像させる。
あるいはまた、近隣の方々がだいぶ高齢になり、出向くのが困難になったのかもしれない。
だとしたら、デリバリーで朝メシを供給するこの店は、とても重要な存在なのかもしれない。
地域のニーズに応えるために健在であった欲しいな、とか思ったりした。