第七藝術劇場で映画を観たあと、十三で一杯やったが、もう一軒。
寄ってみたい店をGoogleMapsで見つけていて、JR塚本駅のほうへと歩き、大きな通りから路地へ。
住宅しかなく静かで、この通りに飲食店があるとは思わないだろう、そんなロケーションに、ひっそり。
夜の闇に灯りがぽっかり、といった風情の「居酒屋 お川」。
俺は事前に知っていたから辿り着けたわけで、この店にたまたま出会すということは、なかなかないだろうね。
割と年齢がいってらっしゃるが上品な女性店主が迎えてくれた。
外観から年季のはいった渋い店内を想像したが、こざっぱりとして小綺麗。
まずビール……は、残念ながら好きじゃない銘柄のものしかなかったが、甘んじて。
ビールのお供にコロッケ、注文してから調理してくれる美味しいコロッケ。
この手作りコロッケが、なんと280円。
残念な銘柄のビールを、コロッケの良さが救ってくれた。
それにしても、コロッケだけじゃなく、アテが安いなぁ(品揃えはそう豊富ではないが)。
さっさとビールを飲み干して、日本酒をいただきました。
喫煙可で、心安らかに飲めました。
ところでアテだけじゃなく丼ものが安いのよ、カツ丼550円とかさぁ。
次の機会があったら、締めに丼いっちゃうのもいいなぁ、なんて思った。
それから1ヶ月ちょいほどで再訪、シアターセブンで映画を観たあとに。
残念な銘柄のビールしかないことを忘れていてビールを注文してしまった。
まぁグラスは好きな銘柄のやつなので良しとしよう、と思って飲むことに。
前回、“次は締めに丼”とか思ったわけだが、カツ丼のアタマだけ注文させてもらった。
アタマってのが最初は通じなかったが……あまり一般的な言い回しではないのかぁ……快く作ってくださった。
今になって思うが、カツとじってお願いすれば良かったよねと反省している。
カツは揚げたてでさぁ、玉子はトロっとして。
残念な銘柄のビールを、カツ丼のアタマの良さが救ってくれた。
シャケバター焼きも注文、これも280円という安さ。
焼いた鮭とかさぁ、日本酒がすすむよね、2杯だったか飲んだな。
再訪して確信したが、うん、この店は良い、好き。
しかし、2回ともノーゲストだったんだ、なんでだよ良い店なのに。
俺は賑やかな店より静かな店が好きだが、末長く営業していただきたいので、賑わって儲かって欲しい。