訪れる機会の少ない住之江区に、成り行きで足を運んでみた。
もっとも、飲める店とか昔ながらの喫茶店が多いエリアだとGoogle Mapsにて事前に知っていた。
だから住之江区は、いずれがっつり行ってみたいとは思っていた。
いくつか立ち寄ってみたい店があったが、酒屋の立ち飲みみたいなやつが俺には優先順位が高い。
というわけで、住之江公園駅から徒歩数分の「田中酒店」。
酒の小売と、立ち飲みスペースである“呑み処田中”が、店の正面から見てばっつり見事に二分割。
この日は既に瓶ビールは飲んでいたから、おもむろに日本酒。
だいたい俺は日本酒って飲めりゃいいじゃんって思ってるから、オーダーは“日本酒、常温でください”だ。
だが、立ち飲みカウンター内の貼り紙を見ると、この店は日本酒を豊富に置いてる店だと気づいた。
競艇場に近いロケーション的に“酔えればなんでもいいじゃん”的な店かと予想してたが、侮っていたな。
ちゃんと日本酒を飲もうと、「生原酒 南部美人 純米しぼりたて」というやつを。
ピンク映画のタイトルみたいな名前だな、長ったらしくて、と思ったがうまかった。
アテに、おでんの豆腐、天かすが嬉しい。
嬉しい喫煙可。
客層は競艇クレイジーばかりのグダグダな店かもしれないと少し思っていあたが、そんなことなかったな。
いやグダグダだったとしても、それはそれで良いのだが。
酒に真摯で、良い店だった。