いろいろ行きたいところはあるが、まず上野御徒町辺りに角打ちできる酒屋が何軒かあるようだから、巡るぜ。
最初に立ち寄ったのは「上野萬屋酒舗」。
新御徒町がもっとも最寄りの駅だと思うが、京成上野からだって余裕で徒歩圏です。
店先の置き看板を見ると、調理するアテも出す角打ちのようだね。
店に入るとすぐ左手に冷蔵ショーケースがあるのが目につき、まずはビールを飲もうと思った。
飛行機降りてからの京成本線特急で上野までようやく着いて、とにかくまずはビールが飲みたかった。
缶ビール350ml250円、ベビーチーズももらっといた。
掲示されてるメニューを見たら生もあったし、店の気さくのオネエサンから“赤星ってのもあるよ”と案内されたが、缶ビールの気分だったのよね、しかも黒ラベルね。
赤星を勧められたのは、俺がリュックを背負って観光客っぽい格好だったからかな(実際そうだが)。
東京の立ち飲みを求めて来ているのなら、赤星を喜んでくれるかなっていう配慮だと思う。
俺が立ち寄ったのは金曜日の、16時ちょい前。
常連さんらしき先客が3名ほど、この辺りの角打ち、立ち飲み屋事情など、ちょっとお話ししてみた。
近くに他にも角打ちできるとこあるよと、なるほど地域の人にも浸透した角打ち密集地帯って感じだな御徒町辺り。
あと「たきおか」「カドクラ」、「大統領」の名前が出たね、さすが上野と言えばっていう有名店なんだね。
それと、俺は行く予定にはしてなかったが「肉の大山」も勧められて、ならば行ってみようかと思った。
さてビールを飲んで人心地着いて、ポン酒もいろいろ陳列されてるなと気づいた。
せっかく関東に来ているので関東の地の酒を飲みたいと思い、店のオネエサンに訊いてみた。
「澤乃井」という酒を勧めてくれた。
東京都青梅市の「小澤酒造株式会社」ってとこの酒なんだねぇ。
俺はよくポン酒を飲んでる割りに詳しくなくて無知なのだが、都内に酒造メーカーあるんだね。
23区唯一の酒蔵「小山酒造」の「丸眞正宗」カップ酒は赤羽の「丸健水産」で飲んだけどね、今になって調べたけど八王子市とか東村山市とか、都内にも酒蔵いくつかあるんだねぇ。
ところでこの酒屋、店内が倉庫然としてるのよね。
角打ちコーナーも急誂えな感じがあってね。
店のオネエサンに訊いたら、角打ちは始めてからまだ6ヶ月くらいだとのこと。
なるほど。
角打ちを始める酒屋が増えるってことは嬉しいな。
そりゃ歴史を感じる古い角打ちが渋くて好きだが、角打ちが増えて角打ち文化が継承されるのは嬉しい。
酒の小売りは厳しくってコンビニ化とか廃業する酒屋さんが珍しくないと思うが、逆に攻めて角打ちをっていう戦略もアリだよねって、全国の酒屋さんが思ってくれたら俺が嬉しいかも。
そういや福岡の久留米の「新屋商店」は、もう何十年も角打ちやってそうな風情だが実は始めて3年ほどってケースもあったな、酒屋自体は50年以上やってるとのことだったが。
こちら「上野萬屋酒舗」は、角打ち初心者にも敷居が低いと思う。
未経験だけど角打ちってものを体験してみたいっていう東京の人には、打って付けかもしれないね。
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↓「食べログ」での店舗情報
上野萬屋酒舗 (バー・お酒(その他) / 新御徒町駅、稲荷町駅、仲御徒町駅)