2015年の12月06日、俺は横浜市にいた。
飲み屋巡りのため関東へ飛んで3日目、早朝の新橋からスタートして横浜まで流れて飲み歩いていた。
飲むことが目的の旅ではあるが、ちょっと横浜の名物料理など食っておきたい気持ちもあった。
せっかく横浜へ、ずいぶん久しぶりに来たし。
横浜といえば中華街という発想が普通かもしれないが、それはもう大昔に経験しているので今回はスルー。
未経験の横浜ローカルっぽい食べもの、サンマーメンというものを食ってみよう。
横浜でしか食えないっぽいよねサンマーメン。
横浜橋商店街界隈から黄金町駅近くのホテルにいったん戻る道すがら、サンマーメンが食えそうな店を探してみる。
「大沢屋」という、良さげな中華そば屋があった。
うん、サンマーメンあるようだ。
そして観光客向けな気配はぜんぜんなくて、これはリアルな地元の味が期待できる。
店内で品書きを見ると、ほぼ麺類一本といった潔いメニュー構成で期待が高まる。
サンマーメンは550円か、安いね。
観光価格ではなくて好感度高いね。
初めてのサンマーメン。
素朴、という第一印象。
サンマーメンというものがどういうものか確とは知らなかったが、少なくともサンマは乗ってないくらいの知識はあった。
ただネーミングの響きから“酸麻麺”という字面を連想し、酸っぱく痺れる辛さの麺かな、なんて想像はしていた。
違ったね。
醤油味のスープで炒めた野菜の餡かけで、なんか穏やかな味のホッとするものだったよ。
連日飲み歩いて疲弊しているであろう胃に、とても優しく感じたよ。
いいじゃん、サンマーメン。
そんなに個性のあるご当地グルメっていうものではなく、インパクトに乏しいと言えなくもないが、素朴で優しい味だからこそ実際に地元で愛されてるんだろうという風にも感じる。
満足して、ホテルで昼寝した。
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