そのときに気になっていた「佳倉」に行ってみたよ。
行ってみたっつっても、けっこう躊躇したよね入るのに。
だってメシ食う店って感じなのよ、入り口は飲み屋っぽいのに。
店内を覗くと食事してるお客さんで混んでるなって感じでさ。
年齢層は高め、マダム…というには歳を重ねておられる御婦人が多い。
割と民度とか教育水準とか生活水準もそれなりに高そうで、変なオッサン(俺ね)の独り昼酒が糾弾されそうな雰囲気を感じないでもない。
ばってん、このメッセージに勇気ばもろたばい。
飲み助止まれ!てたい。そらぁ〜よか!(熊本弁)
そんなわけで勇気を胸に、店内に一歩踏み出す、と埋まってるんだわ八割り方の席がマダムで…と目を泳がせると奥にカウンターを発見したのでラッキーと滑り込む。
カウンターは4席ほど、初老の男性が独り酒を楽しんでおられる。お仲間。
居場所も確保したのでメニューを検分。
熊本の酒が揃ってるじゃん、イイね!
酒のアテも豊富じゃん、イイね!
こりゃー、店内はメシ屋の雰囲気でいて、やはり店先の雰囲気通りに飲み屋の顔もしっかりとあるな。
ここは昼酒の穴場といえる、間違いなく。
酒は通潤を選び、アテには480円也のまぐろ山かけ。
これね、このまぐろ山かけ、まぐろブツがゴロゴロしててトロロもたっぷりで卵黄ツヤツヤで。
食ってみたら、すんごいウマかったんだよ。
俺、九州育ちなんだけど九州の甘い醤油が好きじゃないんだが、これには、甘い醤油がとても合っていた。
トロロの出汁、卵黄の旨味、ワサビの辛さなんかと甘い醤油が混然とした美味しさの多層ハーモニーとなって、まぐろも引き立ち酒もすすむっていうね。
これ480円、すごくオススメ。
さてカウンターは狭くもあり厨房の眼前でもあって調理も熱も伝わったりと、そんなに快適空間でもないのだが。
だが、世間の片隅に酒飲みの居場所が確保されてるってゆうシェルター感みたいなものもあってね、居心地が良くないようで悪くもないよ。
喫煙もオーケィだ。
ここは地元酒飲みにも注目されていない感じはあるが、それも相まっての穴場感が堪能できるぜ。
ぜひ、行ってみて。
【2015年3月31日、センタープラザの閉鎖にともない残念ながら閉店しました】
↓「食べログ」での店舗情報
佳倉 交通センター店 (和食(その他) / 辛島町駅、花畑町駅、西辛島町駅)