前日に続いて十三、「第七藝術劇場」で映画を観て、映画のあとは酒だっつって立ち寄った店がちょっと思ぅてたんと違うなぁってなって、飲みなおそうと別の店に。
「十三村どたぬき」という店。
なかなかに“昭和の居酒屋感”が漂っており、好きなタイプ。
タヌキのマスコットキャラクターが品書きなどにあしらわれているから、屋号は“どた・抜き”とかではなく“弩・たぬき”ということよね、弩級にスゴいタヌキなのか。
日本酒をお願いすると一合か二合か訊かれて、それ助かるのよ一合ずつより二合注文するのが好きなのよ。
あらかじめ、まずたっぷり手元に二合あるぞ、という安心感がいいの。
たまに、極たまにだけど一合ずつしか出してくれない店があるのよね。
この日に観た映画で、おでんを食う印象的なシーンがあったんだよ。
だから、おでん。
大根、厚揚げ、玉子、この組み合わせが俺のゴールデントライアングルなのだ。
う巻き、想像したより立派に調理されたものが来た。
ちょっと見惚れるくらい、そして添えられたガリだけでも酒がいけそうな嬉しさ。
実際うまかったんだが、リーズナブル価格だったよいくらだったか覚えてないんだけど……高っけぇな、と感じたら恨みがましく記憶に刻まれるだろうから安かったってことよ。
店の大将と常連客氏とのトークも和む。
フロアを仕切るオバサマはチャキチャキした仕事ぶりで漢字が良くて、また彼女のハスキーボイスも味わい深かった。
なんかねぇ、居心地のいい酒場だったよ。
また行くと思う。
この店に行ったのは2020年10月14日
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