どこか良い店はないかといつもウロウロと飲み屋を探しているが、そば屋も同時に探している。
昼のアイドルタイムに閉める店が多くって、ウンザリしてるんだけどね。
そば屋ってなぁ、昼下がりに酒が飲めなきゃいけねぇ。
「川しま」、こちらは昼下がりにも閉めずに営業している。
九品寺交差点から熊大病院のほうへ産業道路を少し行ったファミマの近くにある。
なかなか年季を感じさせる佇まいで、そばの味にも期待を抱かせるねぇ。
店頭のメニューサンプルを見ると、出し巻がある。
いいね、そいつでポン酒が飲めるねと、ガラガラと引き戸を開け……ようとしたら上手く開かなかったんだけど自動ドアだったのだよ気づかずに手で開けようとしちゃって恥ずかしかった。
店舗外観の印象からの思い込みで、自動ドアである発想がなかった。
入ると右手にテーブル、左手に小上がり、奥に厨房。
入り口を上手く開けられず戸惑った俺を、店のオジサンが暖かく迎えてくれました。
テーブル席に座って卓上のメニューを見ると、おや板わさ、とりわさもあるんだね。
とりわさとポン酒を注文。
とりわさは、たたき様でレアな部分も残しつつワサビ醤油とあわせて、というものだというのが俺のイメージなのだが、それとはちょっと違った。
しっかり火が通った茹でた鶏肉がワサビ醤油に、というものだったのでレア感がなかった。
が、これはこれでいいよねポン酒がすすむし、と不満はない。
ざるそば550円也を注文。
安いよね、庶民のそば屋の価格だね。
店頭サンプルはショボく見えたが、実物のほうが良い。
素朴に、控えめに風味のあるそば。
ツユはちょっと出汁の香りに乏しく甘めだが、まぁこんなものかとは思える。
ただ薬味に刻んだアサツキは、これちょっと苦手なのよ、そば啜るとき一緒にすすちゃってむせそうになる。
それって俺が不器用なのか。
そば湯はアッサリしたタイプ、俺はドロドロよりアッサリが好き。
16時台、忙しくもないが客は途切れず、俺の先にも後にも客が。
な、昼下がりにだって需要あるんだよ、だからアイドルタイムに閉めずに開けとけよって、他のそば屋。
小上がりに立派な蕎麦こね鉢が飾ってあり、写真を撮らせていただいた。
全体的に控えめだが気取らない接客で、そういうのって客に支持される大事な要素だよね。
この店、いいなと思ったんで、また昼下がりに昼酒しに来ようと思った。
↓「食べログ」での店舗情報
川しま (そば(蕎麦) / 九品寺交差点駅、交通局前駅、水道町駅)