【残念ながら閉店】大牟田にも素敵な大衆酒場があったんだね駅から徒歩すぐ「松本」

<追記:2018年01月04日>
「松本」さん、お店をたたまれました。

このブログを見てくださっている方からコメントいただき教えてくださり、閉店するんだと知りました。

松本

閉店は2017年12月30日で、その前日に教えていただいたのでトチ狂って最終日に大牟田まで行ってラストを見届けようかと思った。
が、それは、いやらしい。
普段から利用してる客でもない、今まで何年かのうちに数度しか行ってないような俺ごときが、ラストに感慨を抱くのは、おこがましい。

大晦日の昼下がりに、そっと店の前まで行ってみた。

松本

何年、営業してたんだろう、知らないけど。
なんなら、生まれてからお食い初め、七五三、入園式、入学式と「松本」で祝ってもらって、それから大きくなってもしかしたら成人式の祝いで「松本」で初めて酒を飲んだなんて人もいるのかもしれないね。
そうやって、地元の人を見守ってきた店なんだろうなって思うんだよ「松本」。
家族連れ、子供連れの利用が多かった印象があるから、そう感じるな。

「松本」を好きだった人たちの思い出の中に「松本」はずっとあるな。

<追記:2016年06月26日>
久々に「松本」へ。
前回は13時頃に立ち寄って混んでいたので、今回は15時半過ぎに昼酒をゆっくり楽しみに。
もうランチタイムの混雑はなかったが後客も何組もあって、人気の店なんだなぁとじんわり実感。

まずは赤星、そしてアテをいくつか。

松本

この日は同行者が複数人あったので、いろんなアテをそれぞれが思い思いに。
上の画像は刺身類、ほか魚卵の煮たのとか、大牟田といえばのマジャクの唐揚げなどが卓上に並んだ。
あらためて、この店ってメニューが多くて楽しい。

他のお客さん、定食の注文が多かった印象。
そして定食のゴハンは後から出すというサービスもやっているようだった。
ということは、定食のメインや小鉢で酒を飲んで、締めにゴハンってこともできるんだな。

ホールを仕切るオバチャンが、すごく有能なのも印象に残ったな。
客さばきが、丁寧過ぎない良い意味での大雑把さがあって好印象。
そしてすごく気遣いを感じる。
遠い席にいる客に、醤油は赤いフタよ、とか声をかけて、なんか遠隔操作的な接客が面白い。
わざわざ客の側まで来て醤油を案内するより、少し離れたところで片付けなどしながら声をかけるほうが効率的に仕事をこなせるよなと俺は感心した。

松本

オバチャンにすすめられた、揚げ出し豆腐。
これがなかなか上品な一品でね。
大衆食堂のような雰囲気ながら、ちゃんとした和食の店って感じの出来栄え。
広めの厨房の奥を覗くと、職人然としたオッチャンが料理の腕をふるっている。
なんか、間違いのない店だよ「松本」。
大衆割烹とでも呼びたい。

福岡の天神から西鉄の特急で1時間ほどのショートトリップだが、行く価値があるよ「松本」。

雨模様だったからか、店先の人懐っこい猫には会えなかったのが残念。
また行こう。

<初回投稿:2015年03月03日>
大牟田には年金通りがあるから、昼酒には不自由しないよな。
でも、かつて炭坑で栄えたんだから年金通りの他にも昼間っからガヤガヤと飲める店が現存してるんじゃないかと思ってたのよね。
炭坑で交代制で働いて、夜勤明けに朝や昼から飲むっていうニーズがあったはずだと思ってさ。

あったよ、昼から飲める店。

松本:外観

JR大牟田駅東口(地元の人は表駅と呼ぶみたい)を出て、大きなロータリと大きな道路を越えて改札を背にする感じでまっすぐ行って左手、駅から徒歩5分。
外観が立派だし、看板に「和食」とあるので、予備知識がないと会席料理の店かとスルーしてしまうところだ。
しかし店先のオススメ案内は、ユルくて敷居が高そうではないね。

松本:店先

13時頃、店内は盛況で、ちょっと写真を撮るのが憚られたので店内を見渡すような画像はなし。
入って左手はレジ厨房冷蔵ケース、フロアにテーブルが並び、右手は小上がり。

松本:小上がり

テーブルが好きなんだけどほぼほぼ埋まっていて、奥の小上がりスペースに案内された。
子ども連れの家族客が何組か食事をしていて、こりゃタバコは喫えないなと我慢する。
画像は家族客がひいた後に撮ったんだけど、壁に飾られた絵がいい味だしてるね。

さてメニューを眺める。

松本:メニュー松本:メニュー

一品料理や刺身など、お高いのもあれば手頃なのもある。
お膳や定食ばかりではないから、酒が飲めるな。

松本:メニュー

大牟田らしいものある。
「しゃっぱ」=シャコ、「わけ」=イソギンチャクだ。
有明海の海の幸ですな。

アルコールのメニューも眺める。

松本:メニュー松本:メニュー

お、サッポロラガーがあるじゃん、ポン酒もいくつかあるね。
赤星いいよね、大瓶500円。

松本:赤星

ビール飲んで落ち着いて、冷蔵ケースを眺めにいった。
刺身など並んでおりますよ。

松本:冷蔵ケース

ただ品物と一緒には価格が表示されてないので、席に戻ってメニューで価格確認してから注文しました。

松本:かつお

かつおたたき350円也。

松本:出し巻き

たまご焼300円也。
あ、いずれも+Taxです。
かつおブリブリで、もみじおろし辛くてウマい。
たまご焼は冷たいのだが、出汁がきいて美味しく甘め。
お値段以上の満足感がある、お通しはなく明朗会計も嬉しい。

松本:ポン酒

アテが揃ったし、ポン酒だ。
この頃には食事を終えた客がひき、タバコを喫いながらのんびり昼酒を楽しめる空気になった。
忙しく動き回っていた店のオバチャンたちも、やや落ち着いた様子。

松本:店内

テーブル席も空いたので移動しようかとも思ったが、もう小上がりに落ち着いちゃったので、いいや。
次の機会には14時過ぎに立ち寄ることにしよう、そしたらテーブル席でまったりできるな。

いやぁ、大牟田にも素敵な昼酒スポットがあったんだな。
久留米に「古賀久」と「松竹」あり、大牟田に「松本」あり、って感じだよ。

この店は、駅構内うどん屋で酒飲んでるときに昼から飲めるとこないかと地元のオッチャンに話しかけてみて、情報を得ていたのだ。
その情報がなければ、店の前を通りすがっても高級和食屋かなってスルーしていただろう。
やっぱ地元の酔っぱらいの情報は当てになるね。
俺も他の酔っぱらいに有益な情報を提供できるように頑張るよ。

ところで月曜と火曜が休みなのよ、行ってみようと思った人は気をつけてね。

松本:店先

それから入り口脇に、猫がいる。
その場所で二回見たから、店の猫なんだろうかね。

松本:猫

人懐っこいので、猫好きの人は戯れるといいよ。

↓「食べログ」での店舗情報

松本割烹・小料理 / 大牟田駅