本場の“肉吸い”を難波千日前「千とせ」で食べたやで〜

風邪っぽくて悪寒がして具合が悪い日に、肉吸いを食べたいと思った。
食欲ないけど、なんらかの栄養を摂取しなきゃいかんだろうと、そんなときにピッタリなのが肉吸いだろうと。

が、九州ではいきなり肉吸いって注文しても判らないだろうと思ったし実際に苦労したんだよね、“肉うどんの、うどん抜き”と説明してもちょっと訝しまれて。
なんとか最終的には“肉吸いっぽいもの”を食べることができて良かったんだけどね。

このことがあってワイは、近いうちに大阪に本場の肉吸い食べに行ったるねん! と、思ったわけやで。
そんなわけで、どうせなら肉吸い発祥の店とされる難波千日前の「千とせ」へ。

千とせ:外観

なんか外観だけ見ると、古くからやってる感じはあるけど普通のうどん屋だねーって感じ。
だが、ひっきりなしに客が出入りしてて、ああ人気なんだと思ったわ。
土日祝だと観光客が行列してるかもしれないなーと思った、そういう俺も観光客です。

店内は、古びた食堂って風情でテーブル席がいくつかあるけど、デフォルトで相席で。
ま、ササっと食って出る店だろうから相席でオーケーよね。

千とせ:メニュー

メニュー構成は極めてシンプル。
なんばグランド花月に入ってる支店にはカレーうどんも加わるようだが。
どうやら肉吸い+小玉(玉子かけごはん小)という組み合わせが人気のようで、俺のあとに来る客ほとんど、そのオーダーだった。

肉吸い発祥のエピソードは吉本新喜劇の花紀京が二日酔いで云々でっていう、そこそこ有名なもので。
俺も前日に昼過ぎから8軒のハシゴ酒をして二日酔いなので、肉吸いを食うのにバッチリな体調だな。
つまりコンディション悪いってわけだな。

肉吸い(豆腐入り)700円也を注文。
待つことしばし……ツユ入れて豆腐と玉子と肉入れてって作るの簡単そうだから秒速で出てくるかな、なんて思ったが……待つことしばし。

千とせ:肉吸い

きたわよ〜本場の肉吸いキタわよ〜。
さてファーストインプレッションは、けっこうボリュームあるんじゃないのこれ……というものだった。
花紀京が二日酔いで云々でって、これ二日酔いの身には、なかなかガッツリじゃない?
豆腐入りをオーダーした俺が悪いんか?
いやでも、肉がたっぷりなんだよ、いやまぁ肉たっぷり豪華でいいんだけど。

まずスープをすすると、ダシが効き過ぎずのいい感じに美味しい薄味、そこに感じる滋味。
肉も味濃く煮込まれてはおらず、素朴な肉の旨味にネギがアクセントになってていいね。
そして……豆腐が熱っちい! 下手すると火傷するほど熱っちい。

ササっと食う系かと予想してたが、全体のボリュームと豆腐の熱さで、ゆっくりいただくことに。
かなりたっぷり底のほうまで肉が潜んでいて、かなり食べ進めてからようやく最深部に埋もれていた煮込まれた玉子にいきあたった。
玉子は半熟トロリとかでなく十分に煮込まれ、この玉子と豆腐の熱さで、しばし待った理由が理解された。

二日酔いには意外とヘヴィじゃね? と思いつつも美味しくいただきました。

仕事の要件もあったが大阪には酒を飲むために、ひたすら飲み屋を巡るために来ていて、観光らしきものは一切ありませんという行程。
この「千とせ」だけが、唯一の観光っぽい。
それもあって、デフォルト肉吸い650円の豆腐入り700円のって価格設定は、かけうどん200以下で立ち食いできる大阪にあって高くねぇか? と内心で思ったんだが観光客的に許容。
本場の肉吸い食べたるんや、っていう観光お上りさん的欲求を満たせたので、これでいいのだ。
美味しくて満足したってのもあるし良かったやで〜。

↓「食べログ」での店舗情報

千とせうどん / 難波駅(南海)近鉄日本橋駅日本橋駅