静かに飲める食堂だった「さくら食堂」大阪市西成区山王


<追記:2023年01月06日>
年明け5日に「さくら食堂」再訪。
前回、初めて立ち寄ったとき、メニューに惹かれるものがあったから、それ目当てで。









個人経営の食堂って、松の内7日までお休みかもしれないな、と思いつつ訪ねた。
開いてて良かったよ、商店街にはまだ年末年始休業の店も少なくなかったのに。



目当ては、鍋だった。
前回は冷蔵ショーケースからアテを選んで酒を飲んだ。
飲みながら卓上のメニューを眺めて、へぇ鍋ものがあるんだな、と。
これはぜひ、もっと寒くなったらいただいてみたいなと思ったんだよね。
すき鍋、かしわ鍋、とうふ鍋、三種のうちどれをいこうかな、と楽しみにいていた。
ちなみに値段は800円、800円、600円。









かしわ鍋にしたね。
すき鍋のほうが豪華で嬉しい気もしたが、かしわやろ大阪は、と。
熱々の鍋で、かしわ、白菜、タマネギ、豆腐、コンニャクなど具材が豊富。
そして中央に、太陽のように玉子が晴々しく、これもまたひとつの正月気分。
甘さと塩っぱさのバランスがよくキレもよく、ビールを飲みつつハフハフといただいた。









ビールは大瓶で。
メニューには大と小とあって、鍋には日本酒が欲しくなるだろうからビールは小瓶をと思った。
が、小というのはアサヒの缶とのことで、そうなればもちろんキリン大瓶を選ぶ。



気軽に一人鍋が楽しめて良かった。
予想より具材が賑やかで嬉しかったな。
こうなると次は、すき鍋……ってなっちゃうね。
寒い季節のあいだに再訪しよう。



<初回投稿」2022年11月12日>
以前から存在は認識していたが利用したことのなかった「さくら食堂」。
チャイナ系カラオケ飲み屋乱立地帯である動物園前商店街に、静かに佇んでいる店。









食堂だよなぁ、まさしく食堂だよなぁという外観。
昼メシを食いたいときに通りすがることがあれば入ってみようと思っていたが、そいう機会はなかった。
それは、この辺りを俺が通るのって、昼下がりに酒を求めているときだから。
もっと、飲めそうな雰囲気が、“飲める食堂”と判断できる様子があれば、立ち寄っていただろうけどね。
そうじゃなく、まさしく食堂、お食事だけですみたいな空気を感じていたから、暖簾をくぐることがなかった。
このたびは“もうちょい飲みたい気もするが小腹も空いたかも”という状態で通りすがったので、好機だった。









素っ気ないほど整頓された店内は、予想外だった。
もっとボロくて雑然としてるのを想像してた。
そこそこ高齢のご主人が、一人でやってらっしゃる店だった。
外からはタバコ自販機の横に小窓が見えたが、それは今もタバコ販売のため機能していた。
客が外から小窓を叩くと、ご主人が応じてタバコを手売りしていた。
ちなみに店内喫煙可だ、当然のごとく。









店先にメニューサンプルのショーケースがあったが、卓上にもメニューがちゃんと。
あまりメニューは多くなく、そしてカレーライスや丼ものの最低価格ラインが450円というのが目をひく。
木の葉丼450円……食おうかなぁ、とも思った。









しかし、メニュー外で冷蔵ショーケースに小鉢もあるのね。
俺の好きなやつ、ここから好きなものを取って、っていうやつ。
小鉢の主な価格帯は250円という感じで、お安い。
そうなると“小腹を満たしたいかも”より“もうちょい飲みたい”のほうが、テーマとなる。
きずし250円と、酒を。
チロリとコップで酒を出してくれるのが嬉しい。









もうちょい飲もうと、冷蔵ケースから納豆玉子付き150円。
これもらいます、とご主人に告げると“玉子はぜんぶ入れますか”と訊いてくださった。
黄身だけ、白身も全部、どっちかなということだ。
貴重な栄養源であるので、黄身も白身も全部でお願いした。
卓上の醤油をかけて、かき混ぜて、日本酒おかわり。



店内にテレビがあり、大き過ぎない音量でニュース番組が流れていた。
たまたまノーゲストだったこともあり、静かだった。
また穏やかなご主人のパーソナリティのせいか、店そのものも穏やかに感じられて。
静かにまったりと飲むことができた。
良い、此処は良いなぁ、きっと再訪したい。



この店に立ち寄ったのは2022年11月07日
↓「食べログ」での店舗情報
さくら食堂定食・食堂 / 今池駅動物園前駅新今宮駅前駅