以前に来たのは10年ちょい前かな、豊島区大塚へ。
大塚は山手線だと“おばあちゃんの原宿”といわれる巣鴨の隣で、いい感じに庶民な町という印象だった。
それは今も変わってないなと、駅の南側の商店街を歩くと感じる。
都電荒川線も通っていて、路面電車のある風景というのも大都会東京にあって地方都市のような景色。
が、久しぶりに降り立った大塚駅は、キレイでシャレた建物だった。
こんなだったけ? と疑問を持ったわけだが後で調べたら2013年に新しい駅ビルができていたんだね。
つい最近のことなんだな。
駅にはアトレヴィ大塚という商業施設があって、そのなかに「粋魚」という立ち食い寿司屋がある。
アトレという商業施設をJR東日本が運営していて都内数カ所の駅に展開しているようで、アトレヴィってのは小規模なアトレというポジションなのね。
「粋魚」はアトレ上野とアトレヴィ大塚に店舗があるようで、大塚に本店があり関東に展開している「寿し常」の立ち食い業態のようである……と、今これを書きつつ知った。
そんなこなんの前置きが長くなったが、アトレヴィ大塚の一階にある「粋魚」にやってきました。
屋号は“いなせ”と読む。
アトレヴィ大塚はどこから入ってどこが一階だかよくわかんなくて迷いつつ「粋魚」はどこなのかも迷いつつ、食品売り場っつーかデリやテイクアウトの店が並ぶ辺りの奥にようやく見つけた。
店舗、って感じじゃなくテイクアウト寿司売り場みたいな様子だったのでわかんなかったわ。
いや奥のほうは立派に寿司屋さんって造りだったけどね。
土曜の昼どき、この時間帯は椅子を出してますとのことで、立ち食いではなかった。
ちょっと残念に思いつつ、まずビール。
そんなに好きな銘柄じゃなかったが、瓶ビール美味しいです。
お好みで握ってもらおうとメニューを眺める。
そんなに種類は多くないが、いや他にホワイトボードにオススメなんかもあるんだけどね、安いなぁ。
たまご、サーモンハラス、はまち注文。
食べると、シャリがすごく旨いじゃんと思った。
握り具合、ネタとシャリとの一体感がありつつシャリは口の中でふんわり、はらりと柔らかくほどけて、寿司酢が良い塩梅で旨味を感じ、わさびも程よい。
うまいなー、もっと食いたいなと思ったのだが、この日は寿司屋二軒目で小一時間前に上野の「さくら寿司」で食ったばかりで腹は減ってないのであった。
他の客がランチとか「鮪3貫A」とか「鮪3貫B」とか「炙り4貫」といったものを注文していて、壁のメニューPOPを見るとそれもイイなぁって思ったけど、そんなには食えない腹具合。
だがもうちょっと食いたい。
カッパ巻が好きなので食いたいと思ったが細巻はなく手巻きだったのでパス、ネタケースを眺める。
うーんどうしよう、赤身はそんなに欲しくない気分で、こはだ注文。
すると職人さんに“しんこになりますが良いですか”と訊かれ、いいですと答える。
これはちょっと、もうひとつだったんだが、いいですと答えた俺の自己責任。
ロケーション的に立ち食い寿司の風情に乏しく、立ち食いでもなかったが、シャリが旨かった。
ちゃんと職人さんが握ってくれて接客も良く価格はリーズナブルで良い店だなって思う。
ただしビールが680円で、それは高過ぎで、ポン酒を飲むべきだったな。
アトレ上野のほうの店舗にも機会があれば行ってみたいなぁ。
↓「食べログ」での店舗情報