天満で喫茶店といえば、もっぱら「珈琲館ビクター」を利用しているが。
他にも気になる喫茶店はいくつかあった。
こちらの「喫茶 オリオン」も、気にならずにはおれない喫茶店だった。
電飾入りの看板が設置され、そこそこ目立つはずだが周辺の情報量がガチャガチャしているせいで目立たない。
店舗が2階で、通りに面しているのは狭い階段だけっていうのも目立たない要素。
階段から受ける印象より、あらあら、けっこう広いのねって店内。
席数もそこそこあり、席間も狭くないのでゆったりした空間は、正しく昭和の喫茶店風味。
食器などを飾った棚や観葉植物で隔てられた向こうが、常連客が集うであろうカウンター席。
テーブル席の並ぶフロアの隅っこで、俺は見知らぬ一見客として気兼ねなくのんびりできる。
いい感じにゾーニングされてるなと感じた。
テーブルの天板、凹凸のあるレリーフ状の装飾がある銅板だろうか、こういうの昔の喫茶店でよく見るよね。
灰皿が、ちょっと凝った意匠で、こういうのが置いてあるだけで嬉しくなる。
フロア担当であろう朗らかなお姉さんがメニューを持ってきてくれた。
コーヒー450円か、ふむふむ……えっ、ちょっと待ってホットケーキセット600円だって安いね。
特に小腹が空いてたりはしてなかったが、ホットケーキをいただくのはやぶさかではないので、セットで。
まずコーヒーの提供、春というより初夏じゃんって陽気だったのでアイスで。
一緒にストローと、カトラリーがセットされたが、ペーパーナプキンに包んであるのが良いね。
はい、映えるパンケーキではなく、ホットケーキ。
でも昭和っぽい喫茶店のホットケーキにしては、厚みがあってふっくらしてるかな。
ホイップが添えられて、シロップはたっぷりあって嬉しい。
これとドリンクで600円って安いよなぁ。
壁の一面を埋め尽くし、マンガがズラリ。
なかなかに古臭いセレクションで、中年男性が主な客層なんだろうなぁ。
これらの作品を今の若い子が読んだら、どんな反応を示すんだろう……古くて拒否反応かな。
いやむしろ“えっ、紙でマンガ読むんすか?!”みたいな反応かもしれないね、もはや。
食事メニューもそこそこある。
メシ食ってマンガ読んで、コーヒー追加注文してもうちょっとマンガ読んで、とじっくり過ごせるかも。
なんならビール(俺には残念な銘柄だが)もあるし、めちゃくちゃ腰を落ち着けられるかもしれんね。
この店に立ち寄ったのは2024年04月08日
↓「食べログ」での店舗情報
喫茶オリオン (喫茶店 / 天満駅、扇町駅、天神橋筋六丁目駅)