東京コロッケというものを食ったことがないし、そもそも知らなかった。
大阪で生まれ育った大阪ネイティブであれば、子供の頃の懐かしい思い出として胸に刻まれているらしい。
俺は九州育ちだから知りもしなかったわけだが、大阪で過ごすようになってから、何かのきっかけで知った。
祭りの出店で売られるものということで、食ってみようにも祭りの日程など事前に調べる必要がある。
しかし日程を把握したとて、俺は祭り(人が集まるイベント)が嫌いなので、諦めようと思っていた。
ところが、たまたまTwitter(なにがXだよこの野郎)で、良い情報を拾った。
祭りのときだけというピンポイントではなく、パーマネントに東京コロッケを売ってる店が存在すると。
だったら行ってみようと思った。
阪神本線尼崎センタープール前と武庫川の中間ぐらいに位置する「こだまちゃん」。
どちらの駅からも歩いて10分ちょいってロケーションだが、武庫川からのほうがちょっと近い。
ぽつんと、ここだけ昭和の下町ですかみたいな佇まい。
小さな店で、店内にイートインのスペースはないが、店先のベンチを利用できる。
東京コロッケは揚げたものと持ち帰り用の冷凍があり、量は大と小が選べる。
目的の東京コロッケの他にもいくつかアイテムがあって、やはり祭りの出店で見かけそうなものだ。
この時点で俺は東京コロッケとしうものを食ったことがないわけだが、コロッケにはビールだろ、と。
しかし、店の親父さんに訊いてみたがビールなんかは売っていなかった。
が、おばちゃんが近くにコンビニあるから買ってきたらいいよと教えてくれた。
そんなわけで、東京コロッケ小と、コンビニで買ってきたサッポロ黒ラベル缶。
小さくて、コロコロとして、コロッケって感じの見た目ではないね。
祭りの出店では串に刺して提供されるようだが、ここではパックに串が添えてある。
店の親父さんが、あらかじめソースをかけておいてくれた。
味はシンプルにイモ、ソースは甘め、食感はフリッターというか、なんか不思議な感じ。
小さいじゃがいもにコロモをつけて揚げた、というものではなくハッシュドポテト的なものだね。
いやハッシュドポテトより、マッシュしたポテトにコロモをつけて揚げたという感じか。
甘さもあり、期待したほどビールに合う、というものじゃなかったかな。
店の人は暖かい接客、割と引っ切りなしにお客さんが来てた。
俺みたいに、わざわざ来てみたという客も他にいたな。
学校帰りの時間帯とか、子どもが買い食いに寄ったりするんだろうな。
東京コロッケ、体験できて良かった。
この店に立ち寄ったのは2024年04月19日
↓「食べログ」での店舗情報
こだまちゃん (揚げ物 / 武庫川駅、尼崎センタープール前駅、東鳴尾駅)