要する時間は20分ちょっとかな、いろんな道筋で歩いてみる。
どこかに俺がまだ知らない素敵な飲み屋がないか、探すためだ。
熊本では、飲み屋に巡り会うためには努力が必要だ。
熊本駅から繁華街への路面電車のルートとは外れた中央区細工町は、古くからの商店が残る町並み。
そこで、なんだか良い雰囲気の店構え、看板が目にとまったんだよ。
飲食店だよね、と近くに寄ってみたらば看板に“お食事処”とあって、ああメシ屋さんなんだな「たけした」。
いきなり駐車スペースで、奥が店舗って構造で、これは一見には入りにくいんじゃないかと感じるが、こういう佇まいは俺は好きなんで入りたい。
が、しかしメシ屋さんだとなぁ、酒を飲むだけだと申し訳ないかもしれない。
そもそも酒なんか置いてないという可能性もあるし、酒はあってもアテはない恐れもある。
店先にメニューが掲示してあったが、見事にズラリと食事メニューが並ぶ。
いやぁ、定食とか麺、ゴハンもの丼ものと豊富だなぁメニューが。
あ、一品料理があるねハムエッグとか、それをアテに酒が飲めそうだな、メニューにドリンクの記載は見当たらなかったがビールくらいあるだろう。
店は、入ってすぐ左手がカウンター席で、右手は壁。
細長い造りなんだね、カウンターの奥はテーブル席でその奥は小上がりっていうか座敷のように、そのまた奥もなにかあるかもしれない? という店舗です。
つーか、カウンターにはオジイサンが二人、時事ネタを熱く語りながら酒盛りをしている。
これは俺も気兼ねなく飲めるってもんだね。
カウンター席にはドリンクメニューもあった。
よし、ビールを注文だ。
キリンラガー瓶があって嬉しい。
で、アテなんだけど、店先には食事メニューしか掲示してなかったが、ちゃんとアテのメニューもあったわ。
ハムエッグにしました、450円也。
ハムが赤いぜ、そして厚い。
なんだか嬉しいねぃ。
ちなみにハムエッグ、上にソースをかけるのが店のデフォルトなんだけどどうするか、と女将が訊いてくれた。
俺は目玉焼きには塩と胡椒がイイのでソースはお断りした。
この店は出前も多いらしく、電話注文に対してネギは入れてもいいか辛くても大丈夫かと、いろいろ客の嗜好を訊いてて、ハムエッグの件も併せ、お客さん本位の営業姿勢だなぁと感激しましたよ。
良い店じゃん。
またビール飲みに寄りたいと思ったし、腹が減ってるときにメシ食いに寄るのもいいなと思ったよ。
メシ屋だから昼も開いてるわけだが、アイドルタイムには閉めて17時から再開というスタイルなので、昼酒には使えないのが残念です。
↓「食べログ」での店舗情報
お食事処たけした (定食・食堂 / 祗園橋駅、呉服町駅、河原町駅)