大衆酒場「古賀久」から近く、西へ小さな川(池町川)を渡って子頭通りに出て、徒歩3分ってところ。
地味な外観だが、店の前まで行くと角打ちをやっていて店内は盛況なんだなと判る。
店頭のカップ焼酎自販機が渋いなぁ。
店は10時からだが、角打ちは16時から。
俺が立ち寄ったのは17時台で、すでに何人かの先客が立って飲んでいた。
後ろを通りますよと先客に声をかけ、狭いんでね、L字形カウンターの奥へと陣取った。
ビールを飲もうとして、冷蔵ケースは入り口近くにあったと気づき、また後ろを通りますよと声をかけつつ横歩きで入り口近くまで行ってビールを取り横歩きで奥まで。
赤星、いいよねぇ。
角打ちに赤星があると、わかってるねぇと嬉しくなる。
客は見事に地元の仕事帰り風のオッサンばかりで、正しく角打ちの客層だな。
地元密着感はあるが、見知らぬオッサンである俺にアウェイ感はない。
アテは店内で売ってる乾きものや、缶詰など。
いなばのカレー缶も揃っていたな。
隣の先客はツナ缶を、女将さんが皿に盛ってくれてコショーを出してくれていた。
俺はチーズかまぼこを。
暖簾で仕切られた向こう側が酒飯部だろうか、配達が多いのかケースや箱詰めの酒が積まれている様子。
各内側の店内にも棚にいろいろな酒が並ぶ。
並んでいる酒を買って飲んでもいいのだろうが、ウイスキーなどは1本買って飲むのはキツい。
と思ったら、量り売り用にウイスキーが用意されていた。
フェイマス、ジョニ黒、オールドパー、グレンフィディックなど、けっこう豊富に用意されている。
やはりウイスキーが豊富だった「森川酒店」でも感じたが、久留米ってウイスキー立ち飲み需要があるのか?
俺はウイスキーが好きだから有り難いことだ、デュワーズを一杯もらった。
冷えたグラスにワンショット注いでくれるので、ペットボトルの水を買ってチェイサーにしてストレートで飲む。
水は買わなくても出してくれるんだが、買ったほうが気兼ねなくガブガブ飲めるのでいいな。
配達から戻ったのか、大将が現れた。
話好きの大将で、酒屋は60年ほどやってるが角打ちは3年くらいだとか、生ビールを出しているのだが供給システムは大将の手造りであるとか、いろいろ話してくれた。
その手造り生ビール供給システムも見せてくれた。
上の画像の扉の奥、炭酸ガスや冷却のシステムも見せてくれたが、なるほどと感心したね。
大将の話が面白いのでデュワーズをもう一杯。
金色のメジャーカップできっちり計量し、そしてちょっと目分量で注ぎ足してくれる。
この頃には店内満席の様相、2人で来た女の子が常連らしいジーサンに構われていたり、店先に簡易立ちテーブルが出て若者グループが飲んでいたりと盛況。
とても角打ちを始めて数年とは思えない、地域への馴染みっぷり。
赤星、チーズかまぼこ、デュワーズ×2で会計1,020円、うん角打ち価格だ。
ちょっと繁華街から外れているが、賑やかだし角打ちの風情が楽しめる良い酒屋だね。
住所的には久留米市本町3-14、西鉄久留米駅からもJR久留米駅からも同じような距離だな。
角打ち好きには、ぜひおすすめしたい。
↓「食べログ」での店舗情報
新屋商店 (立ち飲み居酒屋・バー / 花畑駅、久留米駅)