足を止めたのは、赤く塗装された牛の尻オブジェに惹かれたからではない。
それはもう既に、何度も見かけている。
実際、この店の前は何度も通っているのだが(利用したことはないんだけどね)、昼にランチをやってるんだと初めて気づいて、それで足を止めたのだ。
ランチメニューは4種類の丼で、どれも695円か。
なかでも一番人気は親子丼とのことだだが豚バラ丼がガッツリでうまそうではあるが、にんにく醤油ダレたっぷりと書いてあるので午後の勤務に差し障るかもしれないと考えて、素直にイチオシの親子丼にしておこう。
なんかまぁ夜はオサレ気味の居酒屋なんだなという内装。
カウンター席に着いて注文。
まず、吸い物っぽいものと漬物が供された。
吸い物っぽいものは鴨ダシスープとのこと、なかなかおいしい。
しばし待って親子丼が出てきた。
糸島の卵を贅沢に3個も使いました、という京都親子丼という親子丼。
黄身がハツラツとしたオレンジで、これはいわゆるインスタ映えというやつではないかと感じた。
いやほんと見事にオレンジで、ネギの緑とのコントラストもいいよな。
ただ、気になるのはコショーが振ってあることだ。
あんまり、親子丼にコショーって使わなくないかなぁ。
食べてみたら、ああ味が薄いからコショーなんだな、と思ってしまった。
卵が立派であり、卵は美味しいなぁと感じなくはなかったが、なんと言うか全体的に味が薄く感じた。
庶民蕎麦屋の丼なら、ダシとか割り下の味がするよねぇ、でもこれはそれを感じないねぇ、という味っていうね。
鶏や卵の、素材の味を大事にしましたっていうやつか。
でも、それは俺には物足りないんだ……俺が貧乏舌だからかもしれないが。
それに、素材の味を大事にってやつなら、なおさらコショーはどうなのかなとも思うしなぁ。
とはいえ、鶏肉はゴロゴロしてるし卵もふんだんに使ってあるしで、695円の親子丼としてこれは上等だよねと思ってみたりもしたが……会計したら750円でしたよ。
あーね、税抜き695円、税込み750円ね。
750円では満足できないな。
ところでキュウリの漬物は、ものすんごく塩っぱかった。
↓「食べログ」での店舗情報
焼きもの家 (居酒屋 / 赤坂駅、天神駅、西鉄福岡駅(天神))