寿司屋さんに行きたいというリクエストに応じて、『西新オレンジ通り飲食街』の「魚と肴」へ。
店先の看板には“鮨”の一文字に添えて“呑みくい家”とあって、これは飲めるな、と。
寿司屋へ行ったらおむむろに“お決まり”を注文する、というのが好きではなく、まずひとしきり酒を飲むことが好きなので、飲める寿司屋が好きなのよね。
赤星があって良い。
メニューでは瓶ビールはキリンとサッポロと記載があり、キリンは一番搾りだったので残念。
キリンラガーと赤星が並び揃っていれば素敵だったのにね。
五種盛りで飲もうとしたら、同行者がおもむろに“大将おまかせ握り9巻”を注文して虚をつかれたが、まぁ仕事帰りで空腹だったんだね。
そのあとも注文は続く。
鯛のあら炊き、ぎょくの天ぷら。
穴子の握り、賄い納豆、海鮮茶碗蒸し、菜の花の天ぷら等々。
ほとんどが同行者の希望で、本当に健啖家で驚く。
俺は食うよりも飲むほうに熱心で、安いマスプロダクトの「恒の月」から初めて「出羽桜」とか「東一」とか「酔鯨」など、思うままに杯を重ねるが注文する銘柄を帰るごとに猪口を変えてくれるサービスが嬉しい。
寿司屋に来たら鉄火とカッパというのがいつものパターンで、やっぱりここでも。
だいたい俺は日本酒と鉄火とカッパで締められたら、それで気が済むのよ。
でも今回は贅沢してトロウニなんて注文しちゃったよ、すごくうまい。
店内は、寿司屋というよりコンパクトな割烹という雰囲気かもしれない。
カウンターにネタケースはなく、オープンキッチン内の空間も板前の厨房といった様子。
まぁ飾らない感じ、という言い方もできるかな、そして俺には喫煙可なので嬉しい。
厨房内での大将の仕事っぷりを眺めていると、特に汁物をこしらえる所作が背筋が伸びて印象的だった。
だから赤だし美味しいだろうなと注文してみたが、なかった。
替わりにアラ汁を同行者が注文したので、ちょっと啜らせてもらったが美味しかったな。
ところどころ寿司屋然としてないない部分があって、そこが飲み屋として使い易い面でもあると思った。
好きな感じの店だわ。
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