洋風カツ丼なるものを大牟田の老舗「だいふく」で食べてみた

年金通りで飲んでいて、大牟田らしい食いものって何かあるかと話題を振ってみた。
そりゃマイキッチンのイカタル弁当でしょと想定内の答えが帰ってきたのだが、俺は大牟田に住んでいるわけじゃないから弁当を買っても何処で食うのかってハナシになってしまう……暖かい時期だと公園のベンチで食えるとも思うけどね。

そうじゃなく他にないかと訊くと、洋風カツ丼というものがあるとのこと。

洋風カツ丼パンフ

そもそも洋風カツ丼とは、かつて大牟田にあった「松屋」という百貨店の食堂で愛されたメニューであるらしい。それを復刻して市内各所の飲食店で競合して盛り上げようって趣旨のようだ。
ま、ご当地B級グルメを自主的に盛り上げようってことか。

その洋風カツ丼なるものを食べてみんと、大牟田では老舗らしいレストラン「だいふく」に行ってみた。

だいふく:外観

あれ? ケーキ屋さん? 菓子屋?
と、とまどう外観であったが、もともと「菓舗だいふく」として和洋菓子やパンやら売ってる創業80年になる老舗でレストランも併設してるんだよねー、って後になった知ったよねー。

だいふく:エントランス

店舗脇の階段でレストランへ。
この階段を見るに、ああ古い建物だなって感じで老舗感があるのです。

だいふく:説明

エントランス辺りに洋風カツ丼の説明などありまして、半世紀以上も変わらぬ味を云々と書いてあるので、きっとオリジナルの味を再現しているのではと思うわけです。

だいふく:店内だいふく:店内

店内はホテルの朝食バイキングスペースのようであり、かつ失われた昭和のデパート屋上ファミリー食堂の面影も感じたりするノスタルジックさ。
でありつつ、非常にキチンとしてる雰囲気でもありウェイトレスさんの接客も上品さがある。
客層は、主に地元高齢マダムであり、きっと月に何度かの高齢マダムのプチ贅沢憩いのサロン的に愛されている店なんだろうなって思う。

だいふく:メニュー

月間人気メニューなるものを見ても、プチ贅沢感がうかがえるね。

しかし俺は洋風カツ丼を食いに来ているので他のメニューには目もくれず洋風カツ丼をオーダー。
待つことしばし……しばし、っつーか待ったな、結構……体感15分くらい?
後で気づいたが、オーダーしてからサラダバーで適当にいろいろつまんで待つっていうのが、ここの流儀のようであるっぽい(俺はケチってサラダバーを付けず単品でオーダーした)。

だいふく:洋風カツ丼

満を持して洋風カツ丼がやってまいりました。
ほほぅ、洋風だ。

で、まぁ食ってみるとデミっぽいソースのお味は控えめで、カツにも下味ついてないのかなって感じで、全体的に味が薄いっちゅーかゴハンをパクパク食えるものではなかった。
なんかウスターソースとか醤油とかジャバっとかけたい気分だった。

これが、かつての「松屋」全盛時の味なのだろうか。
高齢マダム向けの控えめな味付けなのだろうか。
どちらであるにせよ、俺には物足りないものであった。

ちゃんと調理されてるなとは感じるし、美味しいと言えなくはないのだが、あと二味くらい足りないな。
俺もけっこう歳食ってるオッサンだから、それほど濃い味好みでもないんだけどねぇ?
こういうものなんだよ、と大牟田市民に愛されている味なんだろうか。
しかしそれにしても月間人気メニューなるものに、ちっともカスってもいないしなぁ。

↓「食べログ」での店舗情報

レストラン だいふく洋食 / 大牟田駅新栄町駅