江戸堀の現場で仕事に入る前に、朝メシとして喫茶店モーニング。
拙ブログはしばしば更新をサボる時期が発生するので、しばしば空白期間が生じる。
だから書いてないわけなんだが、江戸堀で喫茶店モーニングってのは何度かやっていることなんです。
モーニングやってる喫茶店、江戸堀にそこそこあるのよね。
あまり自己主張のない外観の「COFFEE SHOP 一番」。
ひっそり存在してます、って感じがある。
店先の貼り紙でモーニングやってることが確認できるから、入ってみたよ。
選択肢はA〜 E まで5つ、でもAのドリンクのみって、それはモーニングなのかと脳内にハテナが浮かんだ。
でも、通常の価格より安くなってるんだねドリンクが、なるほどモーニングサービスだ。
店に入り席につき、Cのエッグサンドをお願いした。
オーソドックスなトースト+ゆで卵より、サンドウィッチのほうが満足感が得られるじゃない。
が、しかし、エッグサンドは拒否された。
けっこう高齢なおじいさんマスターひとりで切り盛りしてる様子で、そのマスターに以下のように言われたのよ。
“あの、エッグサンドは時間がかかって大変なんで、やってないんです”と。
うん、そうか、うん確かに茹でる時間もかかるし手間もかかるよね、わかります。
オーダーを断られたのに、俺は素直に納得した。
だって、おじいさん、腰が痛いかもしれんし身体の節々も痛むかもだし、目も霞むし手も震えるかもしれん。
じゃあ、うん、大変だよ、仕方ないよね。
“じゃあ何が早くできます?”と訊いたら、ハムサンドとのこと。
はい、ではそれでお願いします。
そんな流れで、俺はハムサンドが出来上がるのを待った。
ハムサンドは、なかなかすぐには出てこなかった。
しかし幸いなことに喫煙可だったので、俺はゆったりと紫煙を燻らせながらお冷やを飲みながら待った。
ここまで読み進めてくれた賢明な読者諸氏は、平静を装う俺の内面で怒りのマグマが湧き立っているのでは、と。
そのように推察されるのではないかと思うのだが、そんなことは全然なかったぜ。
なんかね、お断りされたわけだけどね、本当に内面の自然な発露だと感じたから。
ナチュラルに、大変だという事実を伝えただけという様子で、俺は思わず“そうだよね”と同調したんだわ。
と、この段落までの文字数を時間に換算したくらい、待った。
提供されたハムサンドは、意地悪な言い方をすれば質素と言えなくもないが、こういうの良いよねと思った。
薄いハムと、キュウリ。
洒落た解釈をと努めるなら、英国紳士が午後の休憩にサッと小腹を満たすためにつまむような感じじゃないか。
あと、塩が一緒に出てきたのも良い、昭和の喫茶店だねって趣きがあるよ。
若い人は知らないと思うが、昭和の時代ではサンドウィッチに塩を振って食ってたんだよ、懐かしいなぁ。
……などと脳内で独りごちる余裕もなく、急いで食って飲んだ。
だいぶ始業前ミーティングの時刻が迫ってきていたのだ。
店に入ったのは09時10分台だった。
ミーティングは09時45分からだ。
俺は小走りに職場へと向かったが、1分遅刻した。
でも、今度は時間に余裕あるタイミングで寄ってみようかな、なんて思っている。
この店に立ち寄ったのは2022年11月09日
↓「食べログ」での店舗情報
一番 (喫茶店 / 肥後橋駅、渡辺橋駅、淀屋橋駅)