日本橋の「業務スーパー」へ行こうと、歩いてたんですよ。
そしたら、素敵な食堂に出逢ったんですよ。
割と、ちんまりした存在感の「お食事処 大八」。
町角の食堂、という風情。
もう10年だか20年だか経ってる色褪せ方のテントと、まだ真新しいノボリとの対比。
それが、古くからやってるけど、まだ現役だよって感じがして、良い。
店先に貼られた品書きをザッと眺め、なにが食べられる店かざっくり把握して店内へ。
もっとも、店頭のノボリを目にした時点でカツ丼を食う気持ちになっていたのだが。
朗らかな笑顔の女将さんに迎えられ、カツをお願いした。
そう広くない店で、外観の印象と同様に店内も、ちんまりした感じ。
壁とかテーブルとか椅子とか総じて“木材”って風合いで、“峠の茶屋”って言葉が脳内に浮かんだ。
カツ丼、これはかなり俺にとって理想的なカツ丼だった。
ネギの緑がアクセントとなって、見た目も“これぞカツ丼よのぅ”という見本のよう。
ややツユダク気味で、玉子への火の入り方は良好。
食ってみると、しっかりとした濃いめの味付け、男の子ってこういうの好きなんでしょ的なやつ。
カツはやわらかく、脂のうまさも味わえる。
ちゃんとカツに下味がついており、なおかつコロモにツユが染みて、最高。
ガツガツと食いたいタイプの、“カツ丼、それはパワー”と言いたくなるやつ。
腹が満ちるし、気力もチャージされると感じるカツ丼。
食後にアイスコーヒーのサービス。
それは嬉しいが、俺はコーヒーは必ずタバコと一緒に楽しみたいが、禁煙だろうな……。
ダメ元でタバコ喫えますかと大将に訊いたら、灰皿を出してくれた。
予期せず喫煙可、これは嬉しい。
俺が飲食店を訪ねるとき、事前に情報を拾っていることが少なくない。
それはGoogle MapsだったりTwitterのタイムラインだったりする、稀に食べログだったり。
しかしこの店は、まったく知らん状態で歩いてたら、そこにあった。
これは、とても嬉しいなと思ったね。
だから、すごくメシがうまいと感じたし、かなり嬉しかったな。
この店に立ち寄ったのは2022年11月29日
↓「食べログ」での店舗情報
大八 (定食・食堂 / 近鉄日本橋駅、日本橋駅、難波駅(南海))