遥かノスタルジック「らーめん 喜六」大阪市浪速区日本橋


以前から気になっていた「らーめん 喜六」。
パソコンショップやオタショップが並ぶ通りにあって、あまりにも昔っぽい外観で独自の存在感だ。









独自の存在感っつーか、はっきり言うと“浮いてる”って気がする。
いや浮いてるんじゃなくて逆に沈んでるかもしれない。
通りを行き来するオタクやインバウンドには、見えてないんじゃないかって気さえする。









で、以前から気になってはいたが、利用したことはなかった。
正直、失礼ながら、あんまり味に期待できないんじゃないかと感じていたからだ。
この日は、目当ての店に行ってみたらイレギュラーに休業でガビーンと落胆した。
それで、その店から近いし、この機会に飛び込んでみようかな、と思ったのだった。



店先にメニューの案内があり、チャーハンセット(しょうゆラーメン+半チャーハン)が750円だと。
安いな、今どきラーメンと半チャーハン900円とかするじゃん、750円は安いわ。
よし、飛び込もう。
店内ノーゲストだったが、まぁ13時半になろうかって時間帯だったから、アイドルタイムだね、









品書きを見ると、しょうゆらーめん単品は580円か、そんで半チャーハン単品は300円か。
足したら880円になるのに、セットだと750円ってのは、お得感があるね、かなり。









ラーメン、今風の洗練されたものとは一線を画す、昔のラーメンだと感じた。
俺がまだ子どもだった頃、およそ50年近く前の記憶が蘇った。
昭和50年序盤、1970年代中盤、町の食堂で出てくるラーメンってこうだったよな、という味。
そしてこれは、今どきの若者の嗜好には合わないんじゃないかと思ってしまった。



チャーハンは、ぜんぜんパラパラではなく、白胡椒が効いた昭和の家庭の味。
食堂とかじゃなく、家でこういうの食ってたな土曜の昼に、みたいなノスタルジー。



ああっ、ラーメンもチャーハンも褒めてないな。
俺はノスタルジックに楽しめたんだよ。
俺と同じぐらいの歳だったら“おぉ懐かしいな”って楽しめると思う。
若者にはちょっと……あ、でも安いからさ、安くて腹を満たすには良いと思うぞ。





この店に立ち寄ったのは2024年03月22日
↓「食べログ」での店舗情報
らーめん喜六ラーメン / 恵美須町駅今宮戎駅難波駅(南海)