通天閣ほぼ真下でコーヒー「ドレミ」大阪市浪速区恵美須東


<追記:2023年05月25日>
新世界東映で映画を観るまえに腹拵えを、と久々に「ドレミ」。
それって、立ち食いうどんで済ませることが多いんだが、この日は上映開始まで時間に余裕があった。









びっしり蔦に覆われて、この新緑の5月はなおさら緑色が映える気がするね。
賑やかな新世界の、通天閣の根元にあるのに、なんか異世界っぽさがある。
数年前まで、ここまで蔦は繁ってなかった気がするので、いつの間にって感じもある。









色とりどりの花も植っているよ。
そして店先のショーケースには、色とりどりの喫茶店らしさ満点なメニューの花が咲いている。









カレーライス(玉子付)700円也。
大阪の飲食店では、とくに昔からやってる店では、カレーライスに玉子はつきもだって印象がある。
注文した際に“玉子は?”と訊かれて“つけてください”と答えたが、今になってどういう意図の質問だったのかと。
玉子は要らないと答える人がいるのかなと、なんとなく思ったんだが、そういうことじゃなかったのかも。
もしかして、茹で玉子やや目玉焼きにしてくれたりするんだろうか。



まぁ玉子はともかく。
カレーはソースポットで、ライスとは別に提供された。
これ嬉しい、これ好きなんだよ、アガるね。
ノスタルジックな高揚感が湧き上がるね。
ガキの頃、親に連れられていった百貨店の大食堂、ファミリーレストランのカレーライスだ。
憧れの洋食、高級料理としてのカレーライスへのワクワク感、特別感が甦る。









カレーは、一度に全部はかけてしまわない。
何度かに分けて“ふふふ、カレーはまだあるんだぜ”という優越感と余裕を保ったまま食べ進めるのがいい。
カレーの味も、あの頃の憧れのものだった。
そう辛くなく、それでいて重厚さとコクを感じ、煮込まれたビーフの存在感があって。



ガキの頃のカレーの記憶を更に遡ると、シャバシャバで黄色かった。
町の食堂で出てくるのは、辛さもスパイシーさも旨味もコクもへったくれもないようなものだった。
汁かけ飯ってな感じで、水っぽく、味は薄くて単調で(俺が児童だった1970年代前半ぐらいまでかな)。
ウスターソースでも回しかけないと食ってらんねぇな、ぐらいのものだった記憶がある。
そうだから、ソースポットで出てくるカレーは、まったく別次元の素敵なご馳走だったのである。



そんなこんなで「ドレミ」のカレーライス、様々な情緒や記憶が胸中で渦巻いちゃったね。
いやまぁ、端的に言えば“あの頃のカレーだわ、うまい”で済むんだけどね。
また食いたいな。
そして玉子のことを確認しよう。


<初回投稿:2019年01月07日>
通天閣の真下……じゃないんだけど、ほぼほぼ真下って気分の場所にある喫茶店「ドレミ」。

ドレミドレミ

昔っから何にも変わってない、といった風情の、惹かれるタイプの喫茶店。

ドレミドレミ

メニュー構成的に、ランチを食うとかよりも甘味屋さんって感じの印象を受けるね店頭のサンプルを見ると。
朝はモーニングあるんだろうけど、利用したのが13時台なので判らない。

ドレミドレミ

コーヒーとタバコで一息。
そこそこ混んでたが、オッチャンスタッフさん達のオペレーションはスムース。
そこそこ混んでいても、客層が地元のオッチャンとかオバチャンって様子で、アジア人観光客団体の騒がしさとはなく、和める。

ドレミドレミ

店のキャラクターとか、ロゴとか、古臭くて味わい深いなぁ。
新世界は団体観光客に蹂躙されてると感じることがあるが、こういう喫茶店には押し寄せてこないので、憩える。

↓「食べログ」での店舗情報

ドレミ喫茶店 / 恵美須町駅新今宮駅前駅新今宮駅