神田って、駅を出てすぐごちゃごちゃしてて良いなぁ。
北口そばの路地にある「鶴亀」という店に。
店先の看板にハイボール250円とあり、おお安いなと。
それだけじゃなく、なんだか昔ながらの赤ちょうちんっていう風情も良いし、庶民な感じにも惹かれて。
まずはハイボール。
安いのにレモン入ってるなーと、ちょっと感心。
ところで最近……この10何年か?……は、すっかりハイボールが何処でも飲めるようになったと感じるが、以前はそんなに気軽には飲めなかったと記憶している。
昭和40年頃は流行ってて、それから長らく廃れていた印象なんだよ。
もっともそれは俺が、焼酎文化の九州在住だから、そう感じていたのかもしれないが。
そして今のハイボールの普及ぶりなんだが、普及と比例してハイボールにレモンが入ることが、だいぶ少なくなっていると思うんだよね。
そんなわけで、レモンが入ってると少し嬉しい。
さて店内はなかなか賑わっており、店員さんは忙しそうだった。
フロアも厨房も推定大陸系のオネーサンやオニーサンがそれなりの人数だが、それでも十分ではないのかなと感じる慌ただしさがあり、オーダーするにもタイミングを掴むのに努力が要った。
つくね200円也を、ハイボールと同時に注文していたが届かないでいたけど、どうもこの店は中華メニューが充実しているようで次には何を注文しようかなと考えつつ次から次に客が来るなぁと感心していたのだが、つくねが来ない。
カウンター席に座っていた俺の目の前には、屋号と同じ銘柄のポン酒があって、中華とポン酒を合わせるなら何を注文すべきかなぁと思いを馳せたりもしたが、つくねが来ない。
もうハイボールは飲み干してしまい、忙しそうなフロアのオネーサンにオーダーは通っているかなと声をかけた。
厨房のオニーサンが、つたない日本語で申し訳なさそうに、ミスがあってオーダーは通ってない、と。
うーん、しょうがないね。
すんごくオーダーが行き交ってる様子はわかってたし、そりゃひとつやふたつ取りこぼしもあらぁな。
接客業に従事する大陸系の人たちは、無愛想でサービスってものがわかってなくて、真面目さもない。
ネットの世界ではそういう風潮があり、実際にそう感じる場面も何度か経験したが、この店の人たちは全然そうではなく、むしろ、いたいけなほど一生懸命やってるなぁと感じた。
なので、会計でハイボール代250円だけ払ったのが、なんか申し訳ないなぁと思ってしまったよ。
またの機会を作って、あれこれ注文してじっくり楽しみたいもんだなー、と思った。
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