腰を落ち着けて料理を楽しみながら昼酒をするのに良い土日祝15時から福岡市警固「満月堂」

郵便受けに開店を知らせるフライヤーが入っていて機会を得たら行こうと思っていた「満月堂」。
行こうと思ったのはフライヤー持参でワンドリンクサービス、というのに釣られて。
そういうのに飛びつくのよね。

それから、なかなかタイミングが合わずにいたんだけど、たまたま期せずして店の前を通りすがって、ああ此処かと所在を確認。
そして土日祝は15時に開店すると看板に告知してあるのに目が止まった。
おお、昼酒できるんなら、なおのこと行かねばなるまい。

満月堂

そんなこんなで改めて、日曜の昼下がりに立ち寄った。

満月堂

店先で昼飲みできることがアピールされていて、好感度大。
ではさっそく店内へ、と思ったが迂闊にもワンドリンクサービスのフライヤーを持参するのを忘れてた。
ま、それでもいいやと思ったが、店先のブリキのバケツにフライヤーが盛ってあるのに気づいた。
そこから一枚いただいて店内へ。

満月堂

本格的な厨房を囲むウッディなカウンター席に着き、いま店先でフライヤーを頂戴したのだがワンドリンクサービスは適用されるか訊くと、いいですよと快諾してくれた。
ありがたく、まず生ビールを一杯。

満月堂

さてアテはどうしようかと品書きを眺める。
品書きは何枚かに分かれていて、筍がアピールされているのにも惹かれたが、おでん推しの店のようなので、やっぱおでんかな。

満月堂

ちょっと一仕事、というネタが気になって水菜の豚肉巻きというのを注文してみた。
それから、ちくわぶ。
九州では珍しいなと思って。
ちくわぶをきっかけに、店主は東京の人ですかと訊くお客さんは東京の人ですかと訊かれるも、どちらも九州人でした。

満月堂

こちらが水菜の豚肉巻き。
とろろ昆布が添えられ、スープがすごく美味しい。
とろろ昆布とスープだけで酒が飲めると感じるほど。

満月堂

ちくわぶにも、とろろ昆布とスープたっぷり。
おでんを注文する毎に、とろろ昆布とスープが増えていき、それで延々と酒が飲めそうな勢い。

おでんは大鍋でグツグツ煮られていてそこから、というものではなかった。
ある程度の下ごしらえがされたものを、注文毎に仕上げて出すというスタイル。
だから大衆酒場の大鍋おでんのようにスピーディに提供されないし、気楽ではない。
だがその分、美味しい。
立派な一品料理としてのおでん、という系統ね。

ところで、お通しも出ている。
野菜だ。

満月堂満月堂

清廉な野菜で、黒人参や茗荷やと、種類も豊富で量も多い。
これを味噌で(普通の味噌じゃなく……なんだったか忘れたが一仕事加えられたもの)で食う。
茗荷がねぇ、ああこれから季節は初夏へと向かうねぇと過ぎる季節を惜しみつつも来る季節に想いを馳せさせたね。

もう生ビールはサッサと飲み干していたので、ポン酒をいただいた。
で、気分良く飲んでたら、やっぱ筍が食いたくなって、焼いてもらうよう注文。

満月堂

待つことしばらくで、美味しそうな筍が。
良い色合いだなぁ。
硬い皮は食えないので、柔らかいとこだけ味噌か塩でいただく。

満月堂

筍うまいな。
なかなか贅沢な気分になったよ。

この店は、フラっと立ち寄って安く昼酒をって店ではないな、そういうのが俺は好きだけど。
気持ちに余裕があるとき、ちょっと良い時間を味わいたいなって場面で使いたい店だね。
こういう店を知っていると豊かになるなぁ、という店です。

↓「食べログ」での店舗情報

満月堂 警固店居酒屋 / 赤坂駅薬院大通駅桜坂駅