<追記:2024年05月30日>
いつの間にか閉店していた。
挨拶の張り紙が残されていた。
この店、いつの頃からか、禁煙になっちゃってたのよね。
だから、それからはもう立ち寄ることはなくなっていた。
しかし長く続いていた店が閉店となると寂しいものだが、お疲れ様でしたという気持ちもある。
<初回投稿:2019年03月12日>
聖天通り商店街って通りを抜けたら、傍に喫茶店があった。
なかなかの古めかしさがあるが、それにしても屋号が変わってるね「喫茶バイパス」って。
店の前の大きめの道路がバイパスってことなんだろうねぇ、この店はバイパスができた頃に開店したってことなのかなぁ、知らんけど。
とりあえず佇まいだけでも惹かれたが、店先にメニューが案内されててコーヒー350円と安いので立ち寄ってみた。
思いのほかオオバコなんだって感じる広い店内の、窓際隅っこのテーブル席に座った。
隅っこに座ったのは、店内を広く見渡したかったからだ。
古い、広い、くらいの第一印象だったが、じっくり眺めると意外と格調高い感じもある。
またカウンターは長く、映画で見るアメリカンダイナーみたいでもある気もしながら、カウンターには席がないんだとも気づいた。
それにしてもカウンターの端に鎮座しているレトロな何かの意匠がクラシカルですごい。
ひとつはレジスターだろうが、なんだか判らない何かも素敵だ。
コーヒーは、酸味が強く前に出たもので、珍しくフレッシュを入れて飲み干した。
伝票も趣きがあって良いなぁ。
けっこう老齢のマスターに、レジスターのこととか訊いてみたかったけど、同じくらいの世代の常連客との会話に花が咲いていたので口を挟めず。
店主と客というより、常連という枠を超えてもう近所の友達みたいな感じさえあり、そういうのって長い日々の積み重ねがあっての関係だよねと思った。
ずっと以前から店はあって、ずっと長いこと常連さんは店を訪れていて、という日常が積み重なっているんだよね。
フラっと立ち寄った俺からしたら、古いし渋いし趣き深いなぁとか勝手に感じちゃうわけだが、それもまた単なる日常でもあるんだね。
↓「食べログ」での店舗情報
バイパス喫茶店 (コーヒー専門店 / 野田駅(阪神)、福島駅、新福島駅)