博多駅地下街の「小料理 はかた伊達」へは、最初は友達に連れられて行った。
旬彩、味どころ、小料理といったキーワードが店先に見られ、なんだかちょっと敷居の高い店なんじゃ……と思った。
ぜんぜん敷居の高さはなかった。
小ぢんまりとした、いやむしろ狭いと言ってしまってもいいかなって店内は、客側と店側の距離が近いなと感じさせるし、そう感じさせる接客でもある。
まぁ、気取った感じとかないよ、という空気。
おばんざい、すなわち作り置き一品料理の皿がカウンターに並んでいるので、そこから手っ取り早く酒のアテを選べるのは酒飲みには嬉しい。
ラインナップは日本の庶民的な飲み屋によくあるものから、中華料理まである。
酒は、日本酒推しであるようだ。
特に石川県の「加越の月」という酒は、本醸酒の三日月・純米の半月・純米吟醸の満月という三種の飲み比べセットが用意されていて、そこまで推すのならと注文してみた。
飲み比べると楽しいし、どれも美味しい。
そのあと、他の地酒をいくつか何杯か飲んだ。
思う様飲んで、締めに中華料理。
トマトと玉子を炒めたやつ、西紅柿炒鶏蛋とかいうんだよね。
これが好きなんだけど、あんまり中華料理屋さんでも見かけない気がするんだけど、それが“小料理”の暖簾をあげてる店で食えて嬉しかった。
意外性だけでなく、実際に美味しくて満足した。
その後、独りでフラっと再訪。
最初が2018年3月で、1年ちょっとぶりに。
まずビール、キリンラガー瓶があって嬉しい。
アテに、おばんざい三種盛り。
カウンターで独りで飲んでいると、女将が会話を振ってくれる。
接客としてというより雑談のような感じで、商売っ気を感じるものではなく、なんだか好感をおぼえる。
女将は中国出身のようで(いや香港か台湾かもしれないが)、それでこの店には中華料理があるんだな。
それにしても女将、というかママは、チャーミングだ。
ごまさばをオススメされて注文、そうなると日本酒。
「山和」という宮城の酒を飲んで、次は島根の「王禄」、それから「男山」。
このときは中華料理は注文せず、いかにも小料理屋っぽく飲んだ。
まぁ、いろんな使い方ができる店ってことね。
博多駅を利用することは多いので、これからもフラっと立ち寄りたい店。
↓「食べログ」での店舗情報