そこへ行けばだいたい用事が済む、みたいな感じになっている。
この日(2019年5月6日)は、靴を買いに行った。
用事が済んだらやっぱり飲みたいわけで、どこで飲もうかとぶらぶら徘徊。
「KIRIN KELLER Yamato 大阪駅前第3ビル店」に惹かれた。
昭和のビアホール、洋食グリルの店って風情の、懐かしさと貫禄のようなものを感じた。
加えて、店先のメニューサンプル。
がっつり洋食メニューでありつつ、けっこう庶民的な価格設定。
そしてその中でも「カツオムドム」という一品はインパクトがあった。
カツ=トンカツで、オム=オムライスなら、ドムは何だろうドミグラスソースか……その構成なら、これはいわゆる“大阪のトルコライス”だな、千林大宮の「イスタンブール」や、大阪駅前第2ビル「グリル北斗星」で食べたような。
それらとは違うという独自性の主張か、あるいは“長崎発トルコライス”へのリスペクトでトルコライスではなくカツオムドムと名付けているのだろうか。
まぁ、とにかく食ってみようって気持ちになった。
カツオムドムは、まぁそれはそれとして、うまいビールが飲めそうな期待もあって立ち寄ることを決めたし、また別の動機として入口傍に“喫煙できます”“当店では禁煙席はございません”とアナウンスされているのも激しく気にいった。
そこそこ混んでいて、カウンター席の隅へ。
まずビールを注文すると、三度注ぎなので多少時間がかかります、とスタッフの女の子が。
うまいビールのためなら、多少の時間などもちろん気にしない。
KELLER生ビールという品名で提供されるキリンラガーの生。
丁寧に、上手に注がれていて、うまい。
カツオムドムを注文すると、最初にサラダとスープが出された。
サラダは、ファミレスなどの添えもの的な、ほとんど具材は見当たらず液体だけみたいなものかと思ったが、しっかりと具が沈んでいるものだった。
そしてカツオムドム、ぼってりとした存在感とボリューム感。
特筆すべきはオムライスの中身で、ハムやタマネギ、ニンジンなど具沢山のケチャップライスで充実感があった。
トータルで、見た目ほどガッツリ濃すぎない上品な洋食だった。
ここまでで、すっかりこの店が好きになった。
店のことをTwitterでつぶやくと、大阪人の知人からリプライをいただき、この店は酒のアテがうまく、またビールと一緒にシュナップスを楽しむと良いという情報を得た。
ぜひ次はそうしよう、と思った。
約一週間で再訪、2019年5月12日。
なるほど改めて見ると、店先ではビールに合いそうな単品メニューの案内があり、またシュナップスを勧めるパンフレットもあった。
なにはともあれ、まずビール。
そしてアテを選ぶのだが、カニサラダがうまいという情報を得ていたのでそれを……と思いつつも料理を選べて3種盛り880円というものに惹かれてしまった。
ポテトサラダ、〆イワシのマリネ、スモークサーモンのカルパッチョを選んだ。
なかなかいいなこれ、ちょっと豪華な気分。
気分良くビールを飲んでいて残りが少なくなったら、カウンターのスタッフから次を注いでおきましょうかとのサジェスチョンがあった。
三度注ぎで提供に時間がかかるからの気遣いだね。
勧めに応じておかわりを頼み、同時にシュタインヘイガーも注文。
シュナップスにはシュタインヘイガーとズブロッカがあって、ズブロッカも単体では好きなんだけど独特の香りがビールの邪魔をしないかな、とシュタインヘイガーにした。
ビールを飲む合間に、キンキンに冷えたシュタインヘイガーを流し込む飲み方、いいね。
最後にデュワーズをロックで飲んで締めくくった。
ダブルで630円と安いので、氷が製氷機のものでも気にならない。
たっぷり飲酒を楽しんだ。
初っ端はカツオムドムという食いものに惹かれたが、酒を飲むのに良いなこの店。
もっとも、料理も美味しいわけで、とにかく好きな店になったな。
↓「食べログ」での店舗情報
キリンケラーヤマト 大阪駅前第3ビル店 (ビアバー / 東梅田駅、北新地駅、梅田駅(阪神))