ユニークな音楽バー「COCOROOM」大阪市西成区山王

やたらとチャイナ系オーネチャンカラオケ居酒屋ばかりが目立つ動物園前一番街だが、この商店街にこんな店があったのかと驚くほど意外な存在感のバーがあった。

COCOROOM

なんと、クラシック音楽バー。
チャイナ系オーネチャンカラオケ居酒屋だらけの界隈で、冒険だなと思った。

COCOROOMCOCOROOM

しかしまぁ、店の外観は現実離れした賑やかなゴチャゴチャ感があって、あぁこの通りに似合ってるな、と思った。
そんな店「COCOROOM」は、酒が安いしノーチャージで飲めるようだ。
それは入ってみなきゃね。

COCOROOM

ジャックダニエルをロックで。
爆音でクラシックを聴きながらのウイスキーは格別だ。
タバコも喫えて有り難い。

COCOROOMCOCOROOM

店は、外観同様に内装も気取らないゴチャゴチャ感がある。
なんなら、ぜんぜんバーに見えないと言ってしまうこともできちゃう。

COCOROOM

なにより、小上がりを占めるオーディオシステムが、この店の目玉だね。
俺は音響機器とかさほど興味がないので判らないんだけど、これってもしかしてマニア的には垂涎の機器なのかな。
オーディオは判らなくとも、少なくとも音の大きさは俺にとっても快楽で、テンション上がった。
再生されていたのは、誰かが作曲した誰かが演奏するピアノ独奏。
そう、俺はクラシック音楽についても判らない。
それでも大きな音で、音圧で、クリアに奏でられる音楽というものは、やはり快楽だ。

COCOROOMCOCOROOM

この店は音楽には勿論こだわり、矜持があるに違いないのだが、他にも小さなこだわりを目にした。
イエーガーマイスターが、メニューではイエーゲルマイスターと表記されていた。
ドイツ語読みか、と面白く思って、せっかくだから注文した。
イエーガーください、って言ったけどね。

面白い、ユニークな店だよね。
まぁ昔から名曲喫茶ってのはあるし、音楽を聴かせるバーもあるけど、それを西成区のチャイナ系オーネチャンカラオケ居酒屋地帯でやるってのが、他にないユニークさを感じる。

西成区の萩之茶屋や、太子や山王、この辺りはヤバいエリアだという先入観がずっとそのままの人もいるだろう。
特に大阪ネイティブの人に、それは強いように思える(そういう声を何度か直接聞いた)。
そういうエリアで、クラシック音楽という高尚(とされているもの)をブチ込んできた飲み屋が或る、というのは最高に面白い。
この「COCOROOM」は、動物園前一番街の特異点になるのかもしれないという面白さがあるよなぁ。
もっとも、この界隈は「難波屋」のように音楽と密接な酒場がもとからある。
ブルースやジャズ、加えてクラシックと、もっと音楽を楽しむ町になったら良いなぁ。

この店に行ったのは2019年11月10日
「COCOROOM」大阪市西成区山王1-15-11 Twitter