紛れ込んでる感が楽しめた「大阪市中央卸売市場厚生食堂 宝島」大阪市福島区野田

福岡で過ごしてた頃だけど、役所とか庁舎、裁判所なんかの食堂でメシを食うのが好きだった時期がある。
こんなとこ一般人が入ってもいいのかな(いんだけど)、って場所に紛れ込んでる感じが好きで。
そういうノリを思い出して、大阪市中央卸売市場に行ってみた。

大阪市中央卸売市場厚生食堂 宝島大阪市中央卸売市場厚生食堂 宝島

大阪市中央卸売市場業務管理棟という立派なビル、この地下1Fに食堂がある。
屋号は「宝島」で、その単語とは似つかわしくない店頭の殺風景さは店舗じゃなくて“施設”って感じよね。

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メニューのサンプルが並べられ、そっちに目がいくが、壁に『厚生食堂』というプレートが。
なるほど職員の福利厚生としての食堂施設であり、そうなると職員でもなんでもない俺にとって“紛れ込んでいる感”が増すので楽しい。
ちなみに“本日のワンコインセット”である「鶏のピリ辛揚げ」は、写真を撮ってまもなく“品切れ”の札が置かれた。
このとき12:30くらい、人気メニューは早い時間帯に売り切れてしまうようだ。

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初めての利用なのでシステムがよくわからなかったが、なんとなく歩を進めると流れ作業で注文が完了する導線になっていたので感心した。
まず単品のおかず、小鉢などを選ぶセクションへ。
店頭にサンプルがあったセットだったり、カレーとかもあるんだけど、やっぱり自分でアイテムを選択していくほうが楽しいよね。
梅干し15円、こういう細かいアイテムもあるんだ。
梅干しぐらい無料で付けろよと感じる向きもあるかもだが、梅干しが欲しい人もいれば不要な人もいるだろう。
細かく個人の要望通りに献立を組み立てられると感じて、俺はアリだなと思った。

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主菜を選んだら、ゴハン、汁のセクション。
味噌汁は、あらかじめ具がはいった椀をとり、マシーンで汁を注ぐ。
あわせ味噌、白味噌が選べるよう汁マシーンは2種類あった。
ゴハンも、マシーンで。
茶碗を選んでマシーンに置くと、ゴハンが自動でボソっと排出された。
これはちょっと、あまりに味気なく感じたが、素晴らしい省力化ではあるし、コロナ禍における人と人との接触を最低限にするという意味でも非常に有効……だけどやっぱ、あまりに味気ないわと内心苦笑。

大阪市中央卸売市場厚生食堂 宝島

そんなこんなで、540円の昼メシが形成された。
正直おいしいとかそういうことは、ない。
でもシステマチックであることには大いに感嘆した。
それにまぁ、そもそも“職員さんのための食堂に紛れ込んでいる”というのが楽しめて、もうそれで良いのであった。

この店に行ったのは2022月03月10日
↓「食べログ」での店舗情報

市場厚生食堂 宝島定食・食堂 / 野田駅(JR)玉川駅九条駅(大阪メトロ)