屋号からの想像と違った優しい店「Mosh Pit」大阪市中央区難波


シネマート心斎橋で映画を観て、酒を飲もうと徘徊。
どの店に入ってみようかとうろうろしてたら楽市楽座のほうまで歩いちゃって、ある店の前で足がとまった。









足がとまったポイントは屋号だ、「Mosh Pit」という店。
屋号の元となる“モッシュ・ピット”とは、以下のようなものである。
ヘヴィメタルやパンク・ロックなどのライブにおいて観客が始めたのが起源とされ、メロディック・ハードコア、ハードコア・パンク、ブレイクコア、スクリーモ、ラウドロックなど多様なジャンルのライブ会場で見られる。その様子は極度に密集した状態で行われる激しい押し競饅頭(おしくらまんじゅう)のようである。(Wikipediaより引用)”
実体験としてハードコア・パンクやスラッシュ・メタルのライブで(能動的に)巻き込まれたが、まぁまぁ危険は伴う。



そんなこんなで、この店は元バンドマンか現役バンドマンが店長をしてる飲み屋なんだろうと想像した。
長髪で色は赤かったりして顔面にピアスが刺さってて身体はタトゥーで埋め尽くされているような。









実際は、ぜんぜんエクストリームな外見ではない、穏やかそうな青年が店長をしている店だった。
店内はライブハウスの楽屋とかガレージの片隅みたいなのを想像してたが、それも違って綺麗な内装だった。
まずビール……は、嫌いな銘柄のものしかなかったが、それを。
喫煙可だったのは助かった。



店の人は、確かに音楽好きだが、ハードコアやスラッシュが好きなわけではなかった。
ハイスタとかが好きなそうで、ああジェネレーション・ギャップというものか、と。
ピストルズのデビューが1975年、小学校高学年の俺は、大きなインスピレーションを受けた。
それから、鈍化しない初期衝動、攻撃性を純化した音、速さを求めてハードコアやスラッシュへ傾倒していった。
G.B.H.やディスチャージ、日本のLip Creamとか、それからスレイヤーとか。
そういうわけなんで、ハイスタとかグレーンデイとかはポップ・ミュージックにしか聴こえず、興味がなかった。
でも若い世代の人には、ハイスタとかが初期衝動なんだなぁ。
カミーユに殴られて“これが若さか”と一筋の涙を流したクワトロ大尉の心情かもしれん。









ビールはさっさと飲み干して、モンキー・ショルダーをハイボールで。
この店ではスイーツも作っているとのことで、チーズケーキをいただいた。
いかつい業務用バーナーでキャラメリゼされ、表面パリっと中身はひんやり。
お供にモンキー・ショルダーをロックで。

屋号からブルータルな店を想像したわけだが、優しく甘い店でしたね。



この店に立ち寄ったのは2022年06月01日
↓「食べログ」での店舗情報
モッシュピット 皆の隠れ家居酒屋 / 大阪難波駅なんば駅(大阪メトロ)難波駅(南海)