大阪はいつ行っても楽しいねぇ〜

大阪は楽しいね、いやもう大好きだよ大阪。

通天閣

2015年3月3日から5日までの短い日程で、飲み屋を巡ってきたのです。
かなり濃密にスケジュールを組んで、30軒近くの店を巡ったな。

事前にネット等で情報を拾い、大衆酒場や立ち飲み屋を効率的に巡れるように計画を立てたんだわ。
でも、なかなか計画通りには行動できないね。
その理由のひとつは、ここに行きたいとリストアップした以外にも、そこかしこに入ってみたいと感じる魅力的な店があるってことだ。
だから急遽プランを変更し、ふらりと店に入ってしまうから計画通りにはいかない。

俺がいま住んでいるところでは、うろうろうろうろと行ったり来たりを繰り返しても、なかなか入ってみたいと思わせる飲み屋には出会えないってのにね。
やはり大阪ってのは魅力的な都市だ。

都市の魅力とは、多様性というものだと思う。
いろんな種類の人間の雑多なニーズを掬い上げる懐の深さと言ってもいいかな。
俺は大阪で大衆酒場や立ち飲み屋ばっかり巡ったが、そうじゃなく洗練された洒落た店もたくさんあるし、若い子が好きそうなカジュアルな店もいっぱいあれば、本当のセレブじゃなきゃ近づけもしないような高級店も。
いろいろと好みやニーズが細分化されている今という時代だが、どんなニーズも受け入れるほどの規模と多様性があるのが都会というものだ。

一方、田舎ってのは画一的なものしか供給しない。
飲み屋だと、多人数のグループが飲み会をするための個室完備居酒屋みたいな業態ばかりが目立ち、安易な迎合と独自のスタイルの無さ、当たり障りのない最大公約数的な計算、他と同じようなことをしておこうというどんぐりの背比べで良しとする凡庸さにはまったく失望ばかり感じるぜ。
それは飲み屋だけでなく、あらゆる文化的なことに関してもそうで、田舎ってのはまったく嫌なところだぜ。
おまえのことだよ、熊本!

大阪ではいつも感じている“渇き”を癒すことができた。
LCCがアホほど安いチケットを売ってくれてる時代だから、積極的にあちこちに飲みに行きたい。
つまんない店で飲むような額で、大阪や東京へのバーゲンチケット片道分になるからな。

たまにこうやって、これって実は田舎をdisる目的で書いてんじゃないのかって文章を載せているが。
それはわざとで、田舎の飲み屋しか知らない奴らに外を見ろと言いたいからだ。
おまえらは田舎の飲み屋しか知らないからなんの疑問も抱いてないかもしれないが、外を見れば田舎がいかにツマンナイかが判るんだよってね。

もっとも熊本にも好きな飲み屋はある。
そして田舎の多くの飲み屋がつまらないのは店のせいばかりとは思わない。
ニーズがあるところに供給が生まれるという面があるからだ。
つまり、酒を飲む側が、もっといろいろなものを求めるべきだって言いたいわけ。
どうでもいい飲み屋に不満を持たない者ばっかりじゃ、どうでもいい飲み屋しか存在しない。

酒を飲むってことは、生命を維持するには必要のないことだ。
必要のないことをするんだから、嗜好として酒を飲むことを楽しんで欲しい。
いろんな飲み方をしてみたいと求めて欲しい。
だって嗜好、遊びなんだから。
もっといろんなオモチャが欲しいじゃないか。

みんな大阪とか東京に飲みに行けよ、いや近場で福岡でもいいよ。
オッサンが押し付けがましいことを言ってやがると思うだろうが、他所で飲むのは楽しいから言ってんの。
もっと、積極的に楽しめ。