寛げる地下のバー安政町「REST」で騒がしさから逃れて一休み

熊本は、いわゆる繁華街ってのが一極集中でエリア的には狭いので、人出が多い夜にはそこに集中してウンザリするほど人が多い。
下通りを中心に人が行き交うが、熊本では有名な郷土のデパート「鶴屋」の裏手辺りでは静かになる。
その辺り、安政町にあるバー「REST」に久しぶりに。

REST:外観

とまとビルという、ユルキャラみたいなトマトが描かれた看板が目印になるビルの地下に「REST」はある。

REST:看板

店自体の看板は、黄色い三日月の、やっぱりちょっとユルキャラっぽいもの。

REST:店先

看板はカジュアルバーなのかなという印象を与えると思うが、地下に降りた店先には壁面にモルトウイスキーのボトルが飾られていて、おや本格的なバーかなと想像されるんじゃないかな。

店に入ると“えっ? 廊下?”と少し驚くかもしれない。
その“廊下”は奥まで長く、右手には少しエスニックな風合いの木製の暖簾がかかり、そこを分け入るとカウンターがあるという構造になっている。

REST:店内REST:店内

スタッフが丸氷を黙々と作るカチカチという音が規則正しく響き、バックバーには多くの酒が並ぶ。
ああ、バーだなという、どんな酒が飲めるんだろうと期待させる空間だと思うよ。
マスターは40台半ばかな、穏やかであり溌剌としてもいる接客で、肩肘張ったバーという空気ではない。

REST:ウイスキー

まずはオールドクロウをロックで一杯。
クロウは安いバーボンだが昔から好きで、ボトルが視界に入るとついつい“それでいいや”と安易に注文してしまうんだよなぁ。

あまりバーに行き慣れない人は、バーってメニューがなくて注文の仕方がわからないと不安に思う人もいるようだけど、ここは丁寧で判りやすいメニューがあるよ。

REST:メニュー

カクテルの名前、その概要、レシピまで詳細に解説されていて、すごく親切丁寧。
あまりバーに馴染みのない客も大事にしようという店の姿勢が窺えるね。

REST:ウイスキー

チャームに果物がでてきて、俺は普段あんまり果物を食わないんで新鮮な気分になりつつ、さて次に何を飲もうかとバックバーを眺める。

REST:ウイスキー

シーグラム7を。
昔からあるウイスキーだが、なんかマイナーな印象じゃないシーグラムって?
あんまりどこのバーにでもあるって記憶はなく、見かけるとついつい注文するんだわ。
ついつい注文してばかりだな、俺。

マスターは地元や東京のバーについても知識豊富で、酒のことをいろいろ話していると楽しくて気分が良い。
そこまで酒好きではない客には、他の話題で楽しませてくれるだろう。
奥にテーブルもあるが、この店には一人で来てカウンターで飲むのがオススメだ。
若い女性一人でも、きっと楽しめるよ。

繁華街ど真ん中というロケーションではないが、だからこそ此処を知っていると“ちょっと内緒のバーを知ってる”という自分だけの楽しい秘密をもったみたいな、バーで飲むのが嬉しくなるような店だと思うよ。

↓「食べログ」での店舗情報

BAR RESTバー / 水道町駅通町筋駅熊本城・市役所前駅