燻し銀の大衆酒場だね「丹倉」大阪市旭区千林


千林商店街のなかに、ぜひ訪れたい酒場があった。
毎度のこと、Google Maps眺めてて、店の外観が素敵すぎて“これは行かねば”と強く思ったのだ。









ああ、この店構えよ、なんかしばらく観賞してられるよ「丹倉」。
酒樽のレリーフを真ん中に挟んで、屋号が濃い色の壁に、立体的に張り付いている。
清々しい藍色の暖簾には、日本酒の銘柄が白く染め抜かれている。
そして傍に、灯りが入った赤い提灯。
いくつかの魅力的な要素が構成する外観を見るだけで、気持ちよく酔えそうなほど。









日本酒と湯豆腐。
もうハシゴ何軒か目だからビールは気が済んでるし、店先で地酒のライナンプがアピールされてたし、日本酒だ。
ただ店先の案内は一合800円からって感じだったが、店内の掲示を見ると「白鹿」は360円。
暖簾にあったのも「白鹿」だったし、じゃあそれだ。
湯豆腐は、これぞ正しく正統的な、関西の湯豆腐だなぁ。
なんか豆腐が良いやつで美味しいのかもと思うも、出汁がうまいのよね。









壁の品書きを撮りたかったんだが、カウンター席のお客さんがばっちりフレームインしてしまった。
近所に住んでる常連氏に違いない、落ち着いた味わいの初老の男性。
この店の大将は、老練の貫禄を漂わせる人物なのだが、常連氏と大将の気のおけないトークが目の前で展開された。
カウンター内を撮ってる画像の、台拭きが置いてある辺り、その辺に大将がもたれかかっての常連氏との世間話。
これは、良い酒の肴になった。









酒をおかわりしようと、そのアテとして、つくね串2本400円也を注文してみた。
予想したのと違って、みっちり密度の高いスティック状で、スパイシーさもあって満足度の高いものだった。
これは、小腹も満たせるし酒も進むアイテムだったよ。



地元の常連ばかりであろう客層で、そのおかげで穏やかに飲める店であり得ている、と感じた。
なんつーかエニィバディカモンウィーアーオープンではないからこそ、秩序に近い不文律があって、品位が保たれている。
そう感じたんだが、別に一見の俺がアウェイ感でいたたまれなくなった、みたいなことは一切なし。
こういうのが、良い酒場なんだよねって思ったよ。



この店に立ち寄ったのは2023年01月27日
↓「食べログ」での店舗情報
丹倉居酒屋 / 千林大宮駅千林駅森小路駅