大阪のトルコライスを食べてみるために千林大宮「イスタンブール」へ

ネットサーフィン(死語)をしていて、大阪には独自のトルコライスがあるとたまたま知った。
“独自の”と表現するのは、それは俺の知ってるトルコライスじゃないからだ。

九州育ちの俺にとってトルコライスとは、長崎発のトルコライスだ。
俺はトルコライスには思い入れがあって、長崎で食べたこともある。
だから大阪トルコライスは、そんなのトルコライスじゃねぇよ! と思えてしまうものだが、まぁ俺も歳くって丸くなって多様性を承認できる許容力と、違うということを楽しむ心の余裕もあるのである。
多少はね。

そんなわけで大阪で大阪のトルコライスを食ってみようと思ってググってみたら「イスタンブール」という店がベンチマークであるようだったので、行ってみたのです。

イスタンブール:外観

旭区って行ったことなかったし駅からけっこう歩いて遠く感じたわ。
町に古くからある喫茶店だか洋食屋みたいな雰囲気の、小ぢんまり感のある外観。

イスタンブール:外観

店先にメニューのサンプルが飾ってあって楽しい。
とはいえ何を食べようか考えることなくトルコライス一択だけどね。

店内は外観の印象よりは洋食屋寄りかな、華美ではないがどこか洒落ている気がしないでもない。
ほぼ開店直後って時刻に行ったので先客はなし。
テーブル席に着くなりトルコライスを注文しました。
オーダーは“ポーク”という呼称で通されたけどね、海老のトルコライスもあるからなんだね。

待つことしばしで、トルコライスがやってきた。

イスタンブール:料理

これが大阪のトルコライスだ。
長崎のものとは、まるで違う。

おもむろに食う。
中はピラフのオムライスにドミグラスソース、その上にトンカツ。
それが大阪のトルコライスだ。
店によって揺れ幅はあるが、それは長崎のトルコライスも同様だが、おおむね大阪のトルコライスとはオムライスにドミ、トンカツというものなんだよね。

イスタンブール:料理

薄味だけど、ちゃんとスープで炊かれたんだろうなと感じるライス。
真面目に作られたんだろうなと、控えめだが旨味を感じるドミグラスソース。
初めて食べる大阪のトルコライスを、こんなもんトルコライスじゃねぇよと否定的な気持ちで食べたわけじゃない。
が、どうも、食べすすめるほどに単調さを感じるんだよなぁ。
派手さはないが、きちんと美味しいと思ったが、だんだんと……飽きてきた。
この量で、この単調さは、どうかなと思った。
ちょっと努力が要った、食べ切るのに。

でもまぁとにかく、大阪独自のトルコライスってものを食べたので気が済みました。
ところで俺が最も好きなトルコライスは、本場長崎のものではなく福岡市の春吉にある「HANAMARU厨房」って店のトルコライスだ。
トルコライスを構成する要素の顔ぶれが俺にとって正調と思えるもので、それぞれが美味しく、限りなく満足できるものなんだよ。
でも限りなく量が多いので、俺はもう歳なんで食える量じゃなく、「HANAMARU厨房」のトルコライスを食うことを引退しました。

で、ここまであえて長崎発のトルコライスとはどういうものなのか言及してないのだが、大阪の皆さん試しに一度ググってみてください。

↓「食べログ」での店舗情報

イスタンブール洋食 / 千林大宮駅関目高殿駅森小路駅