ちょうど赤坂駅至近の会社さんに用事があったしね。
ハローワークのある大正通りを警固方面に下り、ちょいと中央図書館のほうへ路地を入った辺りに「鮨勝」という寿司屋がある。
なんかすごく風格のある外観、ちょっと入るのを躊躇する系。
だが店先にメニューが掲示してあるので安心ですよ。
この店の存在はネットで情報を拾って知って、店先でもアピールされてる“ちょこっとセット”ってのが面白いなと思ってたんだよね。
俺は寿司屋では“お決まり”が嫌いなんだけど、このセットはちょっと、ね。
渋い外観とは違い、店内はざっくりして庶民な様子。
女将……というかオバチャンが一人で切り盛りしてる。
なんかこう、寿司一筋って雰囲気ではない、ちいちゃいオバチャンという感じの人なんだよね。
さっそく“ちょこっとセット”を注文しよう。
このセット、飲みものを焼酎やポン酒350円にしようが小ビール400円だろうが中ビール500円だろうがセット合計料金が変わらないのよね。
なんか妙で、面白くないかい？
まぁ高い飲みものを注文すれば小鉢や寿司のグレードが落ちるというシステムなんだろうと推測されるわけだが、その辺どうなんですかとオバチャ…女将に訊くと、なんかよくわからん返事が返ってきた。
お客さんによって飲みたいものが違うでしょ、だから、と。
うーん、納得できん……単に、サービス精神？
小ビールでお願いしてみた。
キリンラガー瓶があって嬉しい。
ビールとともにガリが出てきて、追って小鉢も出てきた。
魚の煮たのと、酸味のある味付けの温奴。
ガリを加えたこの３点でビール飲めるな。
やがて寿司がやってまいりました。
ちょこっとだけど、悪くねーなー、ってかこのくらいの量がいいよね俺は。
ま、シャリは酢がなじんでないのかなっていうか握り方もちょっとアレかなゴハンがくっつき気味で、ま、なんとも刺身のせゴハンって感じではあったんだ、けどね。
いやでも玉子はいい感じにポン酒に合う甘さで、昆布の佃煮みたいのがなかなか酒がすすむ味でね。
まぁだいたい俺って貧乏舌だし、楽しめましたよセットと別に注文したポン酒を飲みながら。
なんか、変な寿司屋でスミマセンみたいなことオバチャ……女将が言ってたけど、まぁ正統派とは思わないけれどもこれはこれでアリなんじゃないかという、妙にチャーミングな店だよね。
また機会があれば寄りたいよなぁと思わせる店でした。
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