もう何年か前から行ってみたいと思っていた「光線」という喫茶店に、ようやく。
なにしろ、まずは屋号が良いし、看板のロゴが良い。
なんで“光線”という単語を屋号に選んだんだろうね、なんだかレトロフューチャー感だね。
ロゴのレタリングにスピード感があって未来派野郎って雰囲気だね。
その割に、店舗の外観は、素っ気ないほど装飾を削り落としたように静的な佇まい。
入り口じゃないほうの側面は、無機質でクールな印象。
ミニマルでインダストリアルである、という風にも感じるから、それもまたフューチャー感か。
この店があるミナエン商店街の廃墟っぽさも相まって、静かなディストピア感さえもある。
しかし一転、店内は暖かいオレンジ色の照明が灯る、穏やかな空間。
暖かいオレンジ色でありながら、その形状と色味はポップで先鋭的にも感じる。
あ、昭和当時の先鋭、ということね。
開業当時は、その屋号もあいまって、めちゃくちゃく流行の先端でカッコイイ、だったんだろう。
どっしり重い色の椅子と照明とのコントラストも、なかなか。
店は、おじいさんとおばあさんでやってらっしゃる。
古めかしい空調機の上に据えられたテレビでは、「水戸黄門」。
なんとも、ひなびた空気感だった。
コーヒーは、個人的にはあんまり好みじゃない酸味が前面に出てるやつ。
まぁ、それも昭和っぽくもある。
嬉しい喫煙可、それも昭和の喫茶店らしいね。
この店に立ち寄ったのは2023年03月27日
↓「食べログ」での店舗情報
光線 (カフェ / 湊川公園駅、湊川駅、新開地駅)