阪神尼崎でハシゴ酒2軒からの純喫茶、ぼちぼち大阪に戻ろうと電車に乗ったが杭瀬で途中下車した。
前から寄ってみたかった店があったのだ。
駅から徒歩すぐ、「尼米蒲鉾店」。
蒲鉾屋さんで飲める、という情報をGoogle mapsで拾っていたのよね。
で、俺は赤羽の「丸健水産」みたいなのを思い浮かべていた、昭和風味で昔ながらの的な。
様相外にモダンで綺麗な店だった。
そして立ち飲み屋としての屋号もあるのね、「立呑み はんぶんこ」だって。
一見、蒲鉾の販売と立ち飲みは分離しているように見えたが、中は隔たりなく繋がっている。
まずビール、キリンラガー瓶があって嬉しい。
そして想定していなかったが喫煙可だったので、ことさら嬉しい。
カウンター席に着くと目の前にネタケース、なかにはいろいろな一品がスタンバイしていた。
へぇ、刺身とかもあるんだ、と思っちゃったが考えてみれば蒲鉾の原材料は魚だし当然と言えばってやつだね。
彩りの良い蒲鉾と、他2品がセットされた皿を。
こういう、腹はそんなに満ちなくてアテにはなるというものは、優秀である。
蒲鉾、おでん、それくらいしかないのかなと予想していたが、実際は豊富なメニューがあった。
もはや居酒屋レベルのラインナップ。
とは言え、せっかくだから蒲鉾を中心にいただきたい。
この店は2代(あるいは3代)で切り盛りしているようで、お婆ちゃんが物販のほうにいらして。
そちらに行って、見せてもらって説明していただいた。
そこで美味しそうだたやつ(いや、どれも美味しそうだったが)、海老と紅生姜とキクラゲのやつ。
それらを選んでお願いして、温めて切って出していただいた。
どれも、うまかった。
ふわふわ。
スーパーで売ってる練りものとは違う、これが蒲鉾なんだね、という美味さ。
そうなるともう酒が進むので、日本酒とかチューハイーとか飲んだな。
飲める蒲鉾屋さんだった、ハイレベルで。
接客もフランクで、地元の若者とかにも支持されてる様子だった。
途中下車してみる価値のある店だ。